身丈を継ぐ時
6ページにわたって身丈を継ぐことについて説明しました。
このページはまとめと理想のお話です。
身丈を継いで伸ばす時には「柄が全体にあり、柄の上下が関係ない小紋のような着物」が一番変更しやすいです。継ぐ生地を見積もる時ですが、必要な身丈から身丈を伸ばしたい着物の身丈の差を計算しても単なる概算であって正確ではありません。伸ばしたい着物をまずほどいて内揚げや衽や衿の長さを確かめます。袖丈が長ければ、一部を身頃にしたり、袖を丸ごと、身頃に変更したりすることもできます。
二枚の同種の短い着物があれば、上半身と下半身 帯を境に異なる模様の着物に仕立てることもできます。
縮緬、お召は種類が多くあるので、同じよう生地を探してくれるのが難しいです。一方 紬と名のつく着物はわかりやすく一番 継ぎやすい生地です。
着物を古着屋さんに売る世代の多くはお年寄りや中年以降です。そのような着物は丈が短く、20代30代の人にはあわない場合が多いです。生地はいいのに身丈が短い着物は反物にして売ってくれないだろうかと思います。綺麗に洗い張りするのです。古着の料金は高くなるでしょうが、いつまでもほっからかしよりずっといいのではないかと思います。着物一枚売りではなく、部分的でも売ってくれるような古着屋さんがあれば 嬉しいと思います。
仕立て屋は生地さえあれば仕立て直せますが、生地を仕入れるような仕事はしていません。仕立てた時の生地の残りもお客さまにお返しするので、生地はもっていません。昔の呉服屋さんは広く着物のことを知っていたので、半端な生地をうまく使って商品にしたりしました。今はそのような事をするだけの知識も余裕もないのが現実です。


