肩巾と後巾の関係
和裁の特長 体形にあった着物とその限界
- 反物と仕立て上がり寸法
- 反物の巾や丈はさまざまです。出来上がり寸法を考えて反物を選びましょう。
- 地のめをいかした縫い方
- 洋服のフレアースカートのように斜めに布を使って縫う事はしません。生地に対して斜めに縫う事はありますが 縫い目は斜めでも直線にします。(一部衿は除く)
- 縫込みをそのまま残す
- 仕立てなおす事を考えて,どんなに縫込みが多くても縫込みはそのままにしておきます。
着物の肩巾は 本当の肩の位置が肩巾ではありません。ほんとうの肩巾よりも広く肩巾をとるので 体を大きな布で覆うことになります。

日本人の場合 腰回りと胸周りを比較すると 腰回りの方が大きい人の方が多いです。肩巾と後巾では肩巾の方が大きいので 抱き巾が狭くて着にくくなる人は少数派です。
多くの人は 腰回りより抱き巾が狭く 肩巾は広いので 上半身の着物はゆとりのある構造になります。 腕が長く スリムな人は 上半身のゆとりがありすぎて 着にくいことにつながります。
仕立てから見ると肩巾と後巾の差が大きい人は縫いこみがつる原因になります。洋服の場合は少しの縫いこみを残して裁ってしまいますが、着物は絶対に巾にあわせて縫いこみを裁ちません。

縫込みがつらないようにするには 二つの方法 あります
1 後巾を通常身八つ口まで後巾にするのを 5寸から1尺ぐらい下げた位置まで後巾をとり そこから肩巾と結ぶという方法。この方法は縫いこみはつらなくなりますが、抱き巾が大きくなります。

2 裄の振り分け方を変更し できるだけ 袖巾を広くし 肩巾を狭くするという方法です。
この場合 生地巾にも限界があります。長着のことだけでなく 下に着る長襦袢や上に着るコートのことも考える必要があります。

体形にあった裄を割り出し縫込みをつらないようにする為の計算方法

肩巾と袖巾は普通は肩巾と袖巾を同寸にする。袖巾の方を広くします。
肩巾と後巾の差が肩巾の方が1寸以上大きいと縫いこみがつる可能性があります。
例えば 肩巾9寸1分以上 後巾8寸(後巾の標準寸法)の人がその寸法になります。


