浴衣の仕立て

私の所だけなのだろうか? 浴衣で広衿にしてほしいというのがある。

個人的なことですが 浴衣を広衿にまでしなくていいと思う。女性の衿が広衿になったのは 戦後の事で 昔はバチ衿だった。めったな事では広衿にはしない。着る時 バチ衿の方が楽です。

バチ衿の方が 衿のよごれがとれにくいのかもしれないが、それはしみ抜きのプロに任せたらいいことだし、 なぜ 不便な衿に変わってしまったのか? 着物を着なくなったからでしょうね。その方が上等に見えたのかもしれません。普通は カンタン 楽チン 便利 となれば 多くの人がそちらに行く それが人間なのに・・・。

素人と職人

この前 呉服屋さんから 訪問着の仕立て直しをしてほしいといわれました。

母親が亡くなって 娘用に部分的に仕立て直したいということだったのですが。預かった着物を呉服屋さんが点検していて、身頃の前後が間違っているという事がわかりました。

お客様に そのことを告げると 母親は知り合いの仕立て屋さんに任せていたと思うので プロということでもなかったかもしれませんといわれました。その着物を仕立てた人は全く 気がつかないで 仕立てたのかもしれません。

私も そうならないように 注意したいと思います。

 

 

 

 

着物の仕立て 工程

一人で着物の仕立てをする人は まず 地のしをします。地のしをする時に 生地に難がないかどうかを点検します。

次に「裁ち」という工程にはいりますが、裁つ前に もう一度 生地に難がないかを確認します。生地に難がなければ そのまま 裁ちをします。

裁ちをしていいのかどうか 決定権があるのは 呉服屋もしくは 依頼人です。決定権のある店の方が よく確認もしないで 仕立て屋に丸投げしているのが現状です。

裁ちができれば 「縫い」にはいります。 縫えたら 「押し」という工程にはいります。 押しは 板にはさんで しばらく そのままにしておくのですが その期間は着物によっていろいろです。

「押し」からとりだして 最後の仕上げにはいります。寸法の確認もします。

押しをしている間に 他の仕立ての作業ができるのが理想ですが 今は それがほとんどできません。効率の悪い仕事の繰り返しです。時間があいていても その間の工賃は はいりません。 裁ちする時に 難が見つかれば 問い合わせしますが、呉服屋の都合で問い合わせ待ちというのもあります。その時間はさまざまです。

ちなみに 地のしが終わっても 生地が自然にさめるのを待ちますので、その間 他の仕事ができるのですが・・・。

複数の着物を 何日までに 仕立て上げてください。といわれたら 一番時間がかかる 着物から縫っていきます。複数枚 着物があると 呉服屋は この着物を一番に縫ってほしいといわれる事がありますが、 最終的に 納期を守れるならば 預かった着物 全部をいかに 綺麗に仕上げるかを考えます。縫う順番は 仕立てる人間の仕事だと思ってます。

 

長襦袢 外着 は 「押し」はしませんが 長着は「押し」をします。ゆのしと湯どおし というのがありますが それと 地のしはまたべつのことで 「地のし」 をしないで 縫った着物は 綺麗な仕立てになりません。 しかし 地のし をしない仕立て屋もいます。 なおしの着物でしていないと思われる着物をみる時がありますが 土台がちゃんとできていないので 綺麗になおすということができません。

地のしをしてすぐに裁ちにはいれば どうなるのか?そんな仕立てをしたことがないので わかりません。