浴衣の仕立て2

「水通し」 反物で買った浴衣地を「水通し」するかどうかは 買ったお店で尋ねてみるというのをおすすめします。そのお店の商品知識を知ることができます。

藍染めの生地は手縫いしているだけで 手が青く染まる時がありますが、浴衣も同じです。 浴衣は夏場に着ることが多いので 汗をかいて、下着に色がうつる時もあります。できるだけ そうしたことがないように 仕立てる前に水を通すということをした方がいい場合があります。

総絞りの浴衣は生地は 購入が決まってから 巾だし 色とめの作業を行います。そうした 色とめや地なおしをしていない浴衣かどうかを見極める事ができれば 洗濯トラブルなどをさけられます。

綿100%といっても 縮むことはあります。洋服だって 何回も洗濯していると縮みます。しかし 最初の洗濯で縮んだとなると 洗濯表示の方法でやらなかったのか、その表示を守って洗濯したのに 縮んだのか? 浴衣の料金を考えてみるとか 料金もけっこうしたのに縮んだのなら お店に問いあわせてもいいと思います。

浴衣もぴんからきりまでありますが ぴんだろうときりだろうと 縫うのは同じ。安い生地だからといって 縫い方を簡単にするわけにはいきません。

 

浴衣の仕立て1

浴衣の問い合わせがあるので お知らせします。

まず 浴衣の仕立ては縫う作業に一日かかると思います。作業時間は9時から6時の8時間請負労働と計算します。遅い人はもっとかかるだろうし もっと早く縫える人もいるでしょうが 一日で縫うというぐらいのペースが一番いいのではないか?と思います。

でも いきなり縫うのではなく 地直しや裁ちという作業がその前にあるので 一日で仕上がるということはありません。

今 大阪の労働者の最低賃金は909円だったでしょうか? 一万円の浴衣の仕立て代だったら ほとんど最低賃金とかわらない仕立て代ということです。

浴衣と帯と下駄 三点セットで 一万円以下の物を見たことがあるのですが なんでそんな金額で販売できるのだろう?と疑問に思います。

時には 生地代より仕立て代の方が高いという現象がおきます。

スマート仕立て

身巾の広い方が少しでも細く見えるようにと スマート仕立ててというのがあります。

その仕立て方は 仕立て屋さんや着物の柄位置によっても変わると思います。

日本人の体形は 腰回りやお腹周りがしっかりある人で 足 すなわち太ももが西洋人のように細くなっている人はそうそういません。

従いまして 衿先の所から 太ももの張っている部分までは その人の身巾で仕立てる必要があると思います。太もものしっかりはった部分が終わった所から裾までを斜めに細くしていくという仕立てをするの方がいいと思います。衿先から下へ30センチぐらいは 太ももの領域だと思うのです。

しかし 衿先から30センチぐらい下から裾までを 極端に細くすると シルエットとしてはよくありません。従いまして 裾を狭く仕立てるといっても そんなに数字として狭くはできないというのが 実感です。

今の着方は 帯の下から裾までをまっすぐにして着ていますが 昔の着付けの本を見ていると 裾すぼまりに着る着方が掲載されています。今の着付けの本は全部見たわけではありませんが 裾すぼまりの着方を掲載していません。

着物を着ている人を見ても 裾すぼまりで着ている人は見かけません。裾すぼまりで着る技術は どこにいってしまったのだろう?と思います。