パールトン加工した着物の染め替え

正絹の着物は染め変える事ができます。理由はいろいろです。染め変える時は まずほどいてから行います。

パールトン加工をしてしまうとそのままでは染替えができないので 加工の効力をなくしてから行なわねばなりません。

少しでも 加工のおち具合が場所によって違うと 染めるとまだらに染まる可能性があるというのは 素人でも想像がつきます。将来 染め変えるかもしれないと思うような着物にパールトン加工しない方がいいと思います。パールトンの効力をなくすためには 何かの溶剤を使うのだろうと思いますが 生地は傷みます。その時はいいと思っても・・・。普通の 染め替え代の費用よりも 高くなっても文句はいえません。

販売店は 何十年後は 新たな着物を買ってほしいので 今のことしかいいません。

パールトンアフターについて

パールトン加工した着物は簡単な汚れは無料でとってくれます。と紹介されています。これを パールトンアフターと申します。無料でとってくれる簡単な汚れとはどんな汚れなのでしょうか? パールトンの会社のサイトには親切な説明はされていないと思います。

パールトン加工のシールがはってある呉服屋に聞くと「溶剤」でとれる汚れと聞きました。汚れをとるとかしみを落す時 とりたい物の性質によって使う物が変わります。油性の汚れは溶剤がよく、水溶性の汚れは水がいいのです。つまり パールトンアフターは 油性の汚れが得意で 水溶性の汚れは不得意なのです。

着物を着ると衿元がよく汚れます。女性の場合 お化粧の汚れが衿によくつきます。 衿の汚れは ファンデーションなどの油性の汚れと汗などの水溶性の汚れが混ざりあっています。つまり衿の汚れとりはパールトンアフターだけでは完全にとれていないのです。

簡単な汚れは無料だということで パールトンアフターだけで衿汚れ依頼すると
着物の着る頻度にもよりますが 最初は綺麗になったと思うのですが ある時 突然 黄色い汚れが取れなくなります。その原因は 汗などの水溶性の汚れをとらなかったつけがきているのです。

着てすぐに パールトンアフターに出せる 呉服屋の店員ならば いいのですが
10月に着た袷の着物を その次の年の5月まで そのままにしておいて
もう袷の着物は着ないからと 6月ぐらいにパールトンアフターでだすといったような事を繰り返すとそのうち水溶性の汚れは何をやってもとれない汚れに変化します。

簡単な汚れ落としは無料なのでお得ですとパールトン加工をすすめるお店は着物に愛があるといえるのでしょうか?

正しいしみぬき屋さんはパールトン加工しようがしていまいが溶剤と水の両方を使って汚れを落とすのです。

私が思うに できるだけ費用をおさえて 着物のメンテナンスをしたいなら呉服屋さんを通さずに 直接 親切で上手な着物専門のしみぬき屋さんにもっていって お得意さんになる方がいいのではないでしょうか。

七五三

この季節 神社では七五三参りの家族連れが多くみられます。男児は袴を穿くので隠れるから ほとんど関係ありません。女児の腰揚げの位置は 肩から身上げの下までが6でその下が4の割合にしたり 7対3のわりあいにしたりします。

この身丈のバランスは子供物の場合で 大人の女性のお端折りとは違います。大人のお端折りの長さは5センチから7センチぐらいでしょうか。子供物の場合は帯から下に身上げがあります。それが普通のはずが 最近は 大人のお端折りと同じように考えるお店があります。身上げが長いと 上前のせっかくの柄が見えなくなるから、一度上げた 腰揚げを もう一度 折り返したりします。

大人の女性のお端折りと子供の身上げは別物だということを そのうち 忘れられてしまうかもしれません。