基礎編地図

案ずるより着るが易し


ウサギ基礎編1 着物の種類と名称 着物には多数の分け方があり、その分け方で名称があります。
◎ 基礎編1 >>


ウサギ基礎編2 着る順序と寸法の基本 着物は着る順番が決まっています。基準となる着物があります。
◎ 着物を着る順序 >>
◎ 夏の着物 >>


ウサギ基礎編3 着物の種類を表にしました。洋服とは違う下着、上着の意味があります。
◎ 基礎編3 >>


ウサギ基礎編4 被せ(きせ)と着物の外見構造。基本的なことは同じです。
◎ 基礎編4 着物の外見 >>
◎ 基礎編4 構造 きせ >>


ウサギ基礎編5 長着の部分名称着物の部位名称の説明。名称は単純です。
◎ 着物の部分名称 >> ◎ 袷着物の部分名称 >>


ウサギ基礎編6 日本の伝統襲ねと各着物の寸法と関係
◎ 二枚襲ね →
◎ 女物の着物と寸法の関係 >>
◎ 男物の着物と寸法の関係 >>


ウサギ基礎編7 袷 単衣 胴ぬき 衣替え
◎ 衣替え >> ◎ 袷長着の裏側の図 >>
◎ 単衣 >>
◎ 胴ぬきの図 >>


ウサギ基礎編8 お店でみる着物の形状と芯木。体格にあわせた寸法で仕立てます。
◎ 基礎編8 >>


ウサギ基礎編9 着物の反物の大きさ.。生地の巾や丈を表にしています。種類別に最低これぐらいはあるということです。背の高い人や裄の広い人は生地を購入する時には注意が必要です。
◎ 基礎編9 >>

基礎編1 着物の分け方と名称

表地の名称

表地の分け方による名称の違い

種類別 長襦袢 長着 羽織 コート 半纏 丹前 など
素材別 絹 ウール 麻 木綿 化繊 交織
産地別 丹後ちりめん 浜ちりめん 結城紬 大島紬 黄八丈 ほかたくさん
織物別 ちりめん 羽二重 綸子 お召 紬 紗 絽 その他多種
染色別 友禅 小紋 紅型 中形 藍染めなど)
格別 礼装用 おしゃれ着 普段着
作家別 人間国宝の認定を受けた方などいろいろです。

四つ菱着物には多くの分け方があります。業界の方々はそのときどきで着物の名称を使い分けます。例えば 『ちりめん』という名称があります。織り方に縮緬というのがあります。織られた産地で丹後ちりめんや長浜ちりめんなどがあります。反物の生地端に産地のはんこが押していたり、織り方の名称などが織り込んでいたりします。その一方で全く何もない物もあります。産地のはんこは染色によって判読不明な場合もあります。わかる人にはわかる これがこの業界なんです。

織物別については織物編をご覧ください。
織物編地図 >>


裏地の名称

中輪に十の字裏地は素材別に絹とウールと木綿と化繊があります。着物の裏地は裏であって裏でない、表の役割もあります。洋服以上に裏側が見える作りになっています。また裏地の色柄を選ぶのが楽しみの一つです。

 

着物の種類 裏地の名称
羽織・コートなどの外着 肩裏(かたうら) 額裏(がくうら)←男物の羽織用
長襦袢 胴裏(どううら) 男物用の胴裏(どううら)
女物長着(着物)
裏地を二種類使う
胴裏(どううら)、 裾回し又は八掛け。男物の紋付は胴裏を使用します。 特に紅い胴裏を紅絹(もみ)
男物長着(着物)
通し裏地用
花色もめん(木綿製ですが男性は力がかかるので表地が絹でも木綿を使います) 、色羽二重(絹製)、無地大島

胴裏についての詳しい説明 >>
八掛け 裾まわしについての詳しい説明 >>


素材についての補足
モスリン 新モス 人絹

最近は普段に着物を着る人が少ないのでモスリンも新モスもいわなくなりました。
着物が普段着の時代はモスリンといえばウールの着物をさす言葉でした。モスリンというウール素材の生地というのが正しいのかもしれません。現在は モスリンではわからない人も多く、ウールの着物と呉服屋さんも説明する方が多いかもしれません。新モスは木綿をいう言葉です。新モスは裏地や裾芯などに使います。人絹は人が作った絹つまり化繊ということです。人絹に対して正絹があります。

基礎編2 着物を着る順序と基準になる着物

基準になる着物を長着といいます。

1 下着を着る

下着を着る

上下が.分かれている形式とワンピース型があります。上衣が肌襦袢。下衣は裾よけといいます。男性は股引やパッチを着る人もいますが、女性は股引とは言わずズボン型の裾よけなどといいます。女心というものです。

2 補正をする

補正をする

女性の場合は体の凹凸をなくすようにいたします。主にウエスト補と胸部分の補正です。お尻の部分も補正します。補正着は売っていますが多くの人はタオルで代用できます。男性は細い人でお腹周りにタオルを巻いたりする時もあります。

3 長襦袢を着る

長襦袢を着る

長袢には半衿を付けます。半衿は重要なものです。肌に近いので首周りや胸元は汚れます。汚れたら半衿だけを取って洗います。半衿なしで着物を着るということはありません。昔は白色の半衿は汚れがめだつので普段はつけませんでした。白の半衿は特別な時だけでした。

4 長着(着物)を着る

着物を着る

長着は着物の基本です。男女で大きく着方が違います。女性は身丈が身長と同じで 裾の位置を決めて腰紐で締めてから上半身の方を整え「おはしょり」を作ります。男性は身丈と着丈が同寸でおはしょりはありません。この着物の寸法が基準になります。

5 帯を締める

帯をしめる

女性は帯をしめた姿で外出できます。男性はこの姿を着流しといいます。帯は女性と男性で大きく変わります。女性の方が多種多様です。元々、男性は袴を穿くので、帯が変化する必要がなかったのです。

6 被布や羽織を着る

被布や羽織を着る

長着の上には被布や羽織を着ます。この着物は室内でも野外でも着れる着物です。被布はほとんど着ませんが羽織は紋を付けて略礼装ともなります。詳しくは外着編をご覧ください。

6 男性の外出着 正装

男物紋付 袴 羽織

男性は外出する時には 羽織、袴を着る、着流しでの外出はしません。外湯に行くとかちょっと近所に行くとかでしたらかまいませんが・・・。つまり 男性が会社に行く時に ネクタイと背広を着るというのと同じことです。 夏の暑い時でも背広を脱がないサラリーマンの習慣と同じことです。身なりを整えるという習慣は たとえどんな時代になっても 失ってほしくはありません。

7 防寒着コートを着る

明治時代に再び欧米の服装が伝わった時 多様な衿形のコートがうまれました。男性だけが着用を許された羽織は 女性が着てもいいようになりました。

今の時代、男性のコート姿はめずらしいですが、、インバネサスコートを着ている人がいたらさらに めずらしいと思います。写真の紳士のインバネスコートは衿だけ色が違うんですね。モノクロなのが残念。昔の生地だから とても しっかりしているように見えます。たぶん 重いだろうな。今の人間が着ると素材の重さで耐えられないかも・・・。

インバネスコート