子供編3 中裁ち 四つ身 五つ身

四つ身の裁ち方図

  • 特長は衽を摘んで縫う事
  • 後身頃を続けて裁って衿をとれるようにします
  • 元禄袖や筒袖は3丈の半分の用尺でとれる。これを「半反使い」といいます。大人の着尺を3物ということからきています。1丈5尺必要です。
  • 長袖になると2丈必要になります。

基本的な裁ち方

四つ身基本的な裁ち方図

衽の布を斜めに裁ってその布を反対に向けて衽にする方法

四つ身の裁ち方図

 


五つ身の裁ち方図

  • 衽を身頃からはとらないので用尺が2丈以上必要なる
  • 四つ身よりも大きく仕立てることができる。

車裁ちは身頃を前後いれかえることができる。

車裁ち

四つ身の摘み衽では後身頃から衿を取るが前身頃から衿をとる方法

車裁ち


男児四つ身 船底袖

四つ身 男児用 船底袖

男の子用の浴衣です。紐が白 ちょっと 袖の細かいところまで撮れてませんが 身八つ口も開いています。筒袖と違って袖底がカーブしています。

女児四つ身

四つ身 女児用 

四つ身の特徴は背中の中心に縫い目があることです。後ろから見ると柄が背中できれています。背中の縫い目がうっすらとわかるはずです。


一つ身と四つ身を比べた図

一つ身と四つ身の大きさを比べた図

子供編4 宮詣りの産着

宮詣り用の目的など

生後男児は31日目女児は32日目に産土神(うぶすながみ)に詣でることを宮詣りといいます。そしてこの時に正式に氏子となります。昔は地域でどこかの氏神さまの氏子となっていたので嫁入りなどでも氏子入りの儀式があったようです。地方によっては100日目で詣でる時もあるようですがこれは赤ちゃんの首がすわるまで待っているというきがします。
生後31日ほどの赤ちゃんがすたすた歩くことはないので出産後の母体に考慮して母以外の家族が抱いて宮詣りをします。現在は母方の実家が産着を送って父方の祖母が赤ちゃんを抱いて詣でる形式が多いように思いますが、決まっているわけではありません。

現在の宮詣り用の産着

大人と同じように下着ではなく比翼仕立てになっている時もあり 長襦袢は袖だけを作って下着に縫いつける方法にします。ネットを見ていると二枚襲ね?比翼仕立て?それとも上着だけなの?と思ってしまいます。全く説明がないので不親切な気がします。下着が付いているならば紐が二重に見えるはずです。このご時世ですが産着を作ってやろうという方がいましたらちょっとアドバイス。うまくいくと七五三で着る事ができます。七歳の時は大きくなるので着れませんが三歳と五歳の時に仕立て直せば着れます。お知り合いで和裁のできる人がいれば一番経済的です。ミシンで縫った産着はほどくのが大変なので仕立て直してくれた人に感謝を忘れずに!けっこうめんどうです。

宮詣り用の産着(掛け着)

  1. 一つ身の上着と下着の二枚襲ねが正式
  2. 宮詣り産着の袖を大名袖という。袖口下をふさがない濶袖の形式
  3. 一つ身と同じ布で帯を作る
  4. 紋を入れない時は背もりをつける
  5. 男児は染め抜き五つ紋 黒羽二重または色羽二重熨斗目模様
  6. 女児は縮緬の裾模様
  7. 袷は共八掛け
  8. 夏は絽を用いる
  9. 長襦袢もあります
  10. 帽子とよだれかけ 宮詣り用に綺麗なレースの物が売っています。よだれかけは必要です。
  11. 紋を入れない時は背紋飾りや背守りをいれる
  12. 紐付けには紐かざりをする

現在の宮詣り用の産着

男児宮参りの祝着

大人と同じように下着ではなく比翼仕立てになっている時もあり 長襦袢は袖だけを作って下着に縫いつける方法にします。ネットを見ていると二枚襲ね?比翼仕立て?それとも上着だけなの?と思ってしまいます。全く説明がないので不親切な気がします。下着が付いているならば紐が二重に見えるはずです。このご時世ですが産着を作ってやろうという方がいましたらちょっとアドバイス。うまくいくと七五三で着る事ができます。七歳の時は大きくなるので着れませんが三歳と五歳の時に仕立て直せば着れます。お知り合いで和裁のできる人がいれば一番経済的です。ミシンで縫った産着はほどくのが大変なので仕立て直してくれた人に感謝を忘れずに!けっこうめんどうです。

産着の寸法
項目 尺貫法 メートル法 項目 尺貫法 メートル法
身丈 2尺5寸~3尺 95cm~114cm 袖丈 1尺5寸 57cm
袖付 4寸 15cm 袖巾 6寸5分 25cm
肩巾 いっぱい 後巾 いっぱい
衿下 5寸~8寸 19cm~30cm 前巾 いっぱい
衿肩明き 1寸 3.8cm 合褄巾 3寸6分 13.3cm
衽下がり 2寸5分 9.5cm 衿巾 1寸 3.8cm
身八つ口 2寸5分 9.5cm 紐丈 2尺5寸 95cm
紐巾 2寸~3寸 7.5cm~9cm 衽巾 3寸8分 14.3cm
紐位置 肩から6寸 22.5cm 寸法はメートル法と鯨尺を掲載しています。

宮詣り一つ身裁ち方図の一例

  • 表の用尺が8~8.2メートル2丈1尺から2丈3尺の場合
  • 紐も共布でとる時が多い
  • 衽を縦にとり向かいに紐と衿をとるような方法もある。

宮参りの産着 裁ち方図


 一つ身紋の位置

  • 背紋は衿付けより1寸または4センチ
  • 抱き紋は肩山より3寸または11.4センチ
  • 袖紋は袖山より1寸5分または6センチで袖口などをのぞいた袖巾の中央にある宮詣り産着の仕立てなおしについて
  • 紐位置を必要なら変える。
  • 袖の仕立て直しをする。袖口と丸みを作る。
  • 肩あげと腰あげをする。

子供編5 七五三の祝着

11月15日に三歳、七歳の女児 五歳の男児が神社に参拝する行事。もともとは関東地方でさかんに行われていた。現在は関西地方でも行います。


三歳の祝い

髪置の祝いが元になっているそうです。このころから剃っていた髪を伸ばし始めるそうです。
正式なのは大人と同じように肌着、長襦袢、長着、帯、帯揚げ 帯締め しこぎ帯
しかし三歳の子には帯が慣れない為に、ご機嫌が悪くなったり、疲れてしまうので、最近は帯を簡単な兵児帯にして被布を着る方が人気です。 親にとって楽だということもありますが・・・。
三歳女児の被布は袖なしにして綿入れにする事が多いようです。子供であっても被布のあつかいは同じです。つまりコートではないので室内でも室外でも脱がなくてよい着物です。子供用なので肩あげをします。四つ身になると袖ありになることが多いです。三歳 被布


五歳の祝い

袴着の祝いともいわれる。
一般では男児の儀式ですが皇室では「着袴の儀」として女児でも行っています。
この行事は袴が大切なので 羽織は着なくてもいいです。
昔はこのころから男女別の服になる習慣があったようで、女性は袴は穿きませんでした。明治ごろになって女袴ができました。袴が穿けるほど成長しましたというお祝いの儀式ということでしょう。
長襦袢は袴を着るのでごろつかないように半襦袢にすることが多いです。男児といって振り口がありますので袖は無双袖の方がいいです。

五歳 羽織

↑晴れ着の男児用の羽織は袖が長袖です。羽織の場合でも肩あげはします。またお袖や身頃にあげをする時もあります。かわいらしさを演出する為と寸法が大きい時にします。


七歳の祝い

帯解の祝いともいわれる。
紐付きの着物から大人用に変わる儀式のこと  現実には紐は付いています。


祝い着の紋の位置

名称 三つ身 四つ身 五つ身別衽裁ち
単位 尺貫法 cm 尺貫法 cm 尺貫法 cm
背紋 (衿付けより) 1寸2分 4.5cm 1寸2分 4.5cm 1寸3分 5cm
袖紋 (袖山より) 1寸5分 6cm 1寸7分 6.5cm 1寸8分 7cm
抱紋 (肩山より) 3寸2分 11.4cm 3寸5分 13cm 3寸7分 14cm

寸法はメートル法と鯨尺を掲載しています。