基礎編2 着物を着る順序と基準になる着物

基準になる着物を長着といいます。

1 下着を着る

下着を着る

上下が.分かれている形式とワンピース型があります。上衣が肌襦袢。下衣は裾よけといいます。男性は股引やパッチを着る人もいますが、女性は股引とは言わずズボン型の裾よけなどといいます。女心というものです。

2 補正をする

補正をする

女性の場合は体の凹凸をなくすようにいたします。主にウエスト補と胸部分の補正です。お尻の部分も補正します。補正着は売っていますが多くの人はタオルで代用できます。男性は細い人でお腹周りにタオルを巻いたりする時もあります。

3 長襦袢を着る

長襦袢を着る

長袢には半衿を付けます。半衿は重要なものです。肌に近いので首周りや胸元は汚れます。汚れたら半衿だけを取って洗います。半衿なしで着物を着るということはありません。昔は白色の半衿は汚れがめだつので普段はつけませんでした。白の半衿は特別な時だけでした。

4 長着(着物)を着る

着物を着る

長着は着物の基本です。男女で大きく着方が違います。女性は身丈が身長と同じで 裾の位置を決めて腰紐で締めてから上半身の方を整え「おはしょり」を作ります。男性は身丈と着丈が同寸でおはしょりはありません。この着物の寸法が基準になります。

5 帯を締める

帯をしめる

女性は帯をしめた姿で外出できます。男性はこの姿を着流しといいます。帯は女性と男性で大きく変わります。女性の方が多種多様です。元々、男性は袴を穿くので、帯が変化する必要がなかったのです。

6 被布や羽織を着る

被布や羽織を着る

長着の上には被布や羽織を着ます。この着物は室内でも野外でも着れる着物です。被布はほとんど着ませんが羽織は紋を付けて略礼装ともなります。詳しくは外着編をご覧ください。

6 男性の外出着 正装

男物紋付 袴 羽織

男性は外出する時には 羽織、袴を着る、着流しでの外出はしません。外湯に行くとかちょっと近所に行くとかでしたらかまいませんが・・・。つまり 男性が会社に行く時に ネクタイと背広を着るというのと同じことです。 夏の暑い時でも背広を脱がないサラリーマンの習慣と同じことです。身なりを整えるという習慣は たとえどんな時代になっても 失ってほしくはありません。

7 防寒着コートを着る

明治時代に再び欧米の服装が伝わった時 多様な衿形のコートがうまれました。男性だけが着用を許された羽織は 女性が着てもいいようになりました。

今の時代、男性のコート姿はめずらしいですが、、インバネサスコートを着ている人がいたらさらに めずらしいと思います。写真の紳士のインバネスコートは衿だけ色が違うんですね。モノクロなのが残念。昔の生地だから とても しっかりしているように見えます。たぶん 重いだろうな。今の人間が着ると素材の重さで耐えられないかも・・・。

インバネスコート

基礎編2 夏の着物の着方

◎ 半襦袢

半襦袢は上半身だけの着物です。夏場に下着と長襦袢を着なくていいように 一枚にした服です。袖は長襦袢の袖になっていて 身頃は肌襦袢で木綿で作ります。衿は半衿が付けられるようになっています。下半身は裾よけをつけます。最近は袖を簡単につけはずせるタイプもあります。半襦袢の上に長着を着て帯を締めます。 たとえ 暑くても男性が外出する時には絽の羽織を着て出かけます。半襦袢を着たt所

◎ 浴衣

浴衣を着る

浴衣は浴衣帷子(ゆかたびら)の略です。もともと 帷子は麻の単衣着物をさしましたが、麻でなくても単衣の着物の事を帷子と呼ぶようになりました。昔は入浴時に麻の着物をきました。それが入浴後に着る着物に変化しました。内風呂のない時代には 近所の銭湯に出かける時の着物でした。浴衣はおでかけ着ではありませんでした。現在は 夏祭りなどに気軽に着る外出着となったのです。ただ 現在の浴衣事情を考えると環境破壊商品のような気がします。人間が浴衣にあわせて購入しています。素材も縫製も悪く、安いだけの商品がならんでいます。スーパーなどの呉服屋さん以外のお店で売っている浴衣セットは貴重な資源やエネルギーを使って製造する価値があるのかと思ってしまいます。質のいい浴衣を探すのも苦労する時代ですから 簡単に購入できるところにお客さまが流れるのもしかたのないことです。

男性の場合 浴衣を着て その上に 羽織を着ると それだけでも さまになるという不思議なことがおきます。ただ 絽の羽織を持つような殿方はあまりいません。
夏以外の着物は 前ページに掲載しています。