中級編2 着物の柄1 着尺、小紋、絣、縞

着尺

  • 着尺とは大人の長着が一枚縫える長さの反物の意味です。
  • 長さをしめしているので、柄の大きさとかは関係ありません。
  • 着尺に対して羽尺があります。羽織一枚縫える長さの反物ということです。
  • 長着が縫える長さがあるのは ○○着尺になりますが、すべて省略しているのです。

小紋

  • 柄の大きさをあらわした言葉です。大形や中形の模様に対してある言葉で、反物全体に小さい模様を染めていると小紋といいます
  • 小紋よりさらに細かい柄を描いていると江戸小紋といいます。遠くで見ると一色の無地に見えるのに 近くで見ると、細かい柄がわかります。江戸小紋の柄の種類はたくさんあります。この細かい柄を染めるのは型紙をつくることからはじまりますが、型紙づくりも、染める技術も両方とも高度な技術です。裏側が染まっていない安価な江戸小紋から人間国宝が染めた高価な江戸小紋までいろいろあります。
  • 一般的に小紋というのは柄に上下がないように染めるか、または柄の上下がきにならないように染めます。

  • 縦緯斜めの直線 あるいは曲線で表した柄のことを呼んでいます。
  • 縞の具体的説明は 文様のコーナーに掲載しいています。 縞 >> 

  • カスリの名は諸説あるみたいですが 現在では 絣模様というのがあって その模様が描いている着尺は 絣と呼んでいます。 絣 >>

着物の柄にはたくさんの種類があります。詳しくは文様のコーナーで柄の名称を掲載しています。小紋、縞、絣 以外にも多くの模様があります。柄の細かい名称を使うよりも着尺という言葉を使った方が 便利な場合が多くあります。このページができた理由は呉服屋の店員が着物の生地について、正しく説明できない人が多いと思うからです。

中級編2 着物の柄2 柄に上下をなくす理由

  • 着物は袖山、肩山で縫い目がありません。もし一方方向の柄しか描いていない時は 袖山と肩山を境に上を向く柄と下を向く柄ができてしまいます。
  • 世の中 方向のある物はたくさんありますが、着物の構造上、後側の柄を上に向かせれば、前側は下を向きます。この事がわかっているので、柄の配置は向きをそろえないで描く場合が多いのです。

着物は肩の部分で縫込みがありません

柄が一方方向だと 逆さ向いた方はずべてさかさまになってしまう。


向がある柄だった場合

もしも一方方向に柄描いていて、柄方向がよくわかるような時には 袖一枚だけ反対向きとか身頃片方だけ反対向きという配置にはしません。

柄が一方方向だった時

身頃が一枚だけ逆むき

上のように よくわかるような柄の時は混在させます。その方が前からも後からも公平になるので 違和感がありません。

全体でまんべんなく柄の上下があるようにする
後ろ側を木の生える方向にそろえておきます。前身頃の木は下をむきますが、 衽や衿が上を向くように仕立てる場合もあります。

 

衿と衽について

  • 衿と衽は同じ生地をだいたい半分に分けて使います。反物の柄によって、衿と衽の柄が異なる場合があります。衽の柄の方が派手にするのが一般的です。
  • 例えば一方が無地で、もう一方に柄がある時は、柄のある方を衽、衿を無地にします。衿の部分というのはすっきりしている方がいいのです。
  • 短大の先生がちょっと乱暴ないいかたですが「立派な顔があるのだから衿はすっきりさせなさい。顔を見られたくないなら衿に目がいくようにごちゃごちゃさせなさい。」と説明されました。
  • このようなことも多くの着物をみていると自然に納得できてくるので不思議です。