初級編2 女物と男物の着物の違い

部位別男女の違い

男物 名称 女物
対丈 身丈=着丈 身丈 基準は身長
振り口がない 人形がある 振り口がある
身八つ口がない 身頃 身八つ口がある
棒衿 衿巾が一定 衿型 広衿 ばち衿
二種類ある
ない 繰越 ある
後身頃の内あげの位置が
帯を結ぶ位置になるのが理想
内あげの位置 身八つ口から1寸~1寸5分下
ない おはしょり ある(着る時にできる)
角帯 兵児帯 など 袋帯 名古屋帯 丸帯
博多帯 八寸帯 半巾帯
などいろいろある

身丈の違い

◎ 男物は腰の位置で紐や帯で固定するという着方です。脇の部分に開口部がありません。袖も袖口以外は開いていないので財布などをいれることもできます。女物の振り口にあたる部分を人形といいます。

男の身丈は対丈

◎ おはしょりを作る為に着物の丈が身長分必要です。衿の部分を整えやすいように身八つ口があります。振り口については「振袖編3 振袖の歴史」で詳しく掲載しています。おはしょりについては歴史編の地図をご覧ください。女の身丈は身長

首周りの違い

◎男性は首に衿を沿わしてきます。衿を首のまわりに立てるような感じです。テレビで男性が着物を着ていると衿元がだらしない人が多くいます。歌舞伎役者さんや能狂言師の方達が普通に着物を着ている姿を参考にしていただいて、きりっと美しく着物を着てほしいです。
◎女性は後ろ側の衿を首から離して着ます。これを「衣紋をぬく」といいますが、衣文を抜きすぎると下品に見えるということがわからない人が多いのです。最近はぬきすぎる人が多く、背中のお手入れをしていないので要注意といっておきます。仕立てそのものが首周りが大きい着物があります。呉服屋の好みなのか、仕立て屋の好みなのかはわかりませんが・・・・。その場合は 気の毒です。売る側の責任はおおきいと思います。

男は首に沿わす 女はすこし衿をひく

 

長襦袢

◎ 女性も男性も身丈=着丈です。
男性は長着より長襦袢の丈を短くしないといけません。女物の長着に身八つ口と振り口があるように長襦袢にもあります。詳しくは「長襦袢」の項目をご覧ください。

男女とも長襦袢身丈は対丈

初級編2 衿肩周りの男女の違い

繰越 付けこみ

 

男女の着物後ろ姿 注目は衿

着物の衿肩周りはその着物一枚だけがよくても意味がありません。長襦袢と長着の衿肩まわり、その上に着る羽織やコートの寸法が対になっていないといけません。この部分の形や寸法が極端に違うと綺麗に着れないのです。男性は首にそわして着るので体のカーブにあわして縫うだけです。女性は衣紋をぬくので肩山より後ろ側に衿が付きます。

男女の衿肩回りの違い

衿肩明きは首のはいる位置と考えるとわかりやすいです。衿肩明きは男女共同じ寸法です。付けこみは衿の縫い代と考えます。女物だけが繰越があります。子供は衣紋をぬかないので男物と同じです。