着付け教室に行く前に

  1. この世の中にただなんてものはないと思いましょう。
  2. 着る為の小道具は体にあったものを集めましょう。
  3. 家や職場に近い所を探そう。
  4. 目的をはっきりさせよう。
  5. 教室だけ行けば上手くなれるとは思わない事。家に帰っても練習する。着ないとうまくなれません。

前で結んで回すとおちいりやすい背中のしわv
「前結び」とは帯結びを体の前で作ってから右方向に帯を回転させます。帯を回しやすいように 専用の前板を取り付けてから 帯結びをします。仮結びしていた帯揚げや帯締めは回してからきれいに結びます。欠点は 二つあります。背中がしわになりやすい 着物の身八つ口部分が傷みやすい です。

無料で着付けを教える団体があります。着付けだけを職業にしている人達は無料で教えられるでしょうか?。有料の着付け教室から見れば無料の団体をどのように感じておられるでしょうか?

無料で何かを人に教えてもらうと その人や団体に貸しができます。人間の心理として 貸しがあると何か恩にむくいなければならないという気持ちがおきます。いくら無料でも経費がかからないのではありません。セミナーとして 呉服屋さんに生徒さんを団体で連れていきます。貸しの気持ちがある生徒さんはこのセミナーで着物を購入します。生徒さんは着物の料金と着付けの授業料をここで払うのです。
着物のような文化を守るのが難しい時代です。そんな時代ではありますが、着物を作る人、売るお店、仕立てをする人、着付けを教えたり、着付けをする人 すべて最低限生きるためのお金は必要です。 無料の商売が成立していいのでしょうか?成立させていいのでしょうか?内訳のわからないお金を払うより 着付けの授業料は着付けの先生に 着物の料金は呉服屋さんに払う そんなお金の払い方の方がいいと思いませんか?
救いは高額商品のローン規定が厳しくなり 昔のような料金設定ができなくなりました。

たとえ着付けにお金をかけても 着なければ 着付けは忘れてしまいます。自分が着れれば満足な人は できるだけ着る機会をつくることが大切です。現在は 先生になることや着付けでお金をかせぐことに期待してはいけないです。というより着付けだけで生活することは難しい。結婚式場などの就職は狭き門です。すでにたくさんの人がいるので その人が辞めない限り空きはありません。呉服屋さんが振袖購入時に成人式の着付けを無料にするなどの売り方もしています。着付けを勉強した人が呉服屋さんの展示会でパートで働くというスタイルが多くなっています。 経験上 百貨店の呉服市、そのほか呉服屋さんの展示会に行くと「この人はよく勉強している人だなぁ」と思う時は残念ながらないです。何も知らなくて よく販売できると感心します。知識はあっても 実際に売っている物がよくなければ意味がありません。

着物の着付けが面倒だと思われる方はたくさんいます。簡単にならないかと さまざまな人が着付け道具を考案し 簡単に美しくきれるようにと考えます。でも私は思います。楽をすることがいいことではない。着こなすのが難しいからおもしろい。

着物を自分で着よう!

どのように着れば似合うように見えるのかを解説します。 自分で着れるようになれば、着物をより楽しむ事ができます。着物が『楽』に着れます。とうぜん着付け代を節約できます。理屈がわかれば ご自身の体形をよく観察して実行するだけです。「似合わない。」という思い込みで着物を着ないのは残念なことです。

着物が似合う体形

肩巾を比べt図
上の図は頭の大きさは同じですが肩巾の「狭い」と「標準」と「広い」と順に並べました。
着物が似合う人は姿勢のいい人です。得なのは肩巾が若干狭い人です。衿の下から肩までの長さが狭いと似合って見えます。一般的によくいわれる「着物はなで肩の方がいい」ですが、必ずしもなで肩が得な体形とはいえません。「極端ななで肩」や「肩巾が広くてなで肩」の人は補正と着方に工夫がいります。
女性の着付けを説明していますが、「なで肩」は男性の方が得です。男性は女性ほど補正はしません。肩巾が広くてまっすぐな男性はなで肩の男性に比べると正面からみた時に似合って見えません。
肩巾が広い 狭いを比べた図
歌舞伎役者さんの中には広くてまっすぐな肩の人はいます。歌舞伎役者を見て、「この役者さん、着物が似合ってない。」なんて感じないと思います。男性なのに女性を演じます。歌舞伎役者は女性らしく見えるようにそれぞれの体形を考えて着方を工夫しているのです。着方や補正だけでなく、着物の色や柄、帯との組み合わせでも印象が変わります。身のこなしだけでも変わります。着付けで大事なことは 自分の体形をよく鏡で見て バランスを考えることです。


女性が着物を着て苦しいのはここが原因です。

見た目がよくても、着物を着て苦しかったら長続きしません。
みぞおち と 肋骨 に帯枕の紐と紐の結び目が重なるとどんな人でも苦しいです。他人に着付けてもらうと見かけを重視します。帯が途中でほどけるとか帯の形が崩れるようなことはプロとして失格です。振袖で結ぶような派手な帯結びは帯が崩れないように 帯枕の紐は容赦なく締める のです。
帯枕の紐がみぞおちにくいこむ
「みぞおち」にきた場合は 少しゆるめて 着物の中にガーゼや脱脂綿をいれることしか思いつきませんが、補正の時にみぞおちをガードしておくのが一番いいです。ブラジャーのサイズAAカップの人もガードは必要です。ワイヤー入りのブラジャーやフロントホックのブラジャーをやめた方がいいのはこんな理由です。
紐が肋骨にくいこむ
肋骨の間と間に帯枕の紐がくいこむ時があります。この場合は帯枕の紐を一工夫しておきます。それとタオルを胴に巻くということです。あばら骨じゃなくて、けっこう肉があってもくいこむ時はくいこみます。
私の経験ですが、車や電車に気持ちが悪くて乗っていられなくったことがあります。乗り物に超よいやすい体質ですが、相性の悪い着付けというのはほんとに困りものです。興味深いのはもう一人 同じ人に着付けてもらった友人がいたのですが、その人も同じことを訴えていたことです。


下半身の着物の着付け

着物の場合、帯の位置が下になればなるほどおばさんに見える可能性があります。逆に帯位置が高いと幼くみえます。バランス的に帯が下になると足が短く見えます。おはしょりが長すぎるとバランスが悪く見えます。おはしょりはでたお腹を隠してくれます。現在はあまり気をつけないのですが、ちょっと裾すぼまりに着るとすっきり見えます。裾広がりになると不恰好です。あまり裾すぼまりにすると上半身が太くみえる時もあるのでやりすぎない程度の裾すぼまりがいいです。
以上のようなことを頭にいれながら 着付け教室に行きます。着付け教室に行って 着方を習ったとしても 自分で着れるようになるには 回数を増やすことそれが一番 上手に早く着れるようになることです。 目安は とりあえず30分を目標にすることです、女性の場合 髪の毛のセットやお化粧がありますので 着物を着るのに 何時間もかかっていたのでは 出かける前に疲れてしまいます。

着付け なで肩に見せる着方

普通の肩巾 又は 少々肩巾が広めの人

衿巾を変える

長着の衿には「ばち衿」「広衿」の二種類あります。広衿にすると着る時に好きな巾に変えられるという利点があります。ばち衿は着る時に衿巾は変えられません。仕立てる時に衿巾の注文をすることになります。ただし、生地巾に限度があるので 広い巾にしたくてもできない場合があります。

衿巾を広くして 肩巾を狭く見せて なで肩にみせる

 

帯の位置で上半身を小さくみせる。

帯の位置を少しあげてみる。帯の位置をあげると「みぞおち」にドンピシャと帯枕の結び目がくる場合があるので ご注意ください。

帯を少し上にしめる

 


かなり肩巾が広い人の着付け

こういう人の多くはたいていが背が高いです。 例えば 藤原紀香さん、米倉涼子さん テニスが好きなら マリア・シャラポアさん 。とにかく肩巾が広い人。ただ 肩巾が広くても頭の大きさや首の長さで肩巾がより広くみえる人とそうでもない人がいます。

肩巾の広い人

肩巾が狭くみえるように 長襦袢を着る時から工夫します。衿を首から少し遠ざけて着ます。その次に半衿を多めに見せます。 首のすぐ下から半衿を多めに見せるのです。
重ね衿を使うという方法もあります。たくさん重ねれば それだけ長着の衿が首から離れていきます。成人式の振袖に 背が高く 肩巾の広い娘さんには有効です。

長襦袢の衿の見える巾を工夫する

◎ 着物を着る時に なで肩に必ずみせなければならないということではありません。