正しい帯締めの結び目

帯締め女性が帯結びを完成させるために使う紐の事。帯の結び方によっては使わない。大きく分けて布に綿をつめた丸絎けと組紐の二種類がある。組紐には江戸組紐、伊賀組紐、京組紐に分かれる。

正しい帯締めの結び目とその方向

下の四枚の写真、正しい帯締めの締め方はどれでしょう?。

帯締めの結び目 四種類

着物は上前身頃が左です。つまり左が一番上です。1番と2番は結び目が着ている人の右側つまり、下前身頃側になるので、1番と2番は違う。結び目が上前身頃にある3番と4番に絞られます。3番と4番の違いは結んだ後の帯締めが上方向にでるか 下方向にでるかの違いです。3番はお太鼓橋みたいにできます。4番をそのまま帯締めの先をひっかけなければ、羽織紐の結び方になります。

私の母は昔 帯締めの先は上になり、羽織紐は下になると習ったといいました。ですので3番が正しいとしておきますが、 4番が正しいという人もいます。


正しい帯締めの結び方 3番
正しい帯締めの結び目
4番の帯締めの先をひっかけなかったらこうなります。 ↓

結び目によっては帯締めの先が下をむく

下に下げるのは羽織の紐を結ぶ時です。羽織の紐が上に上がるとおかしくなります。


丸絎けや丸組の時

丸絎けや丸組の帯締めでは結び目で紐が重なりません。結び目の方向は平組と同じで左です。紐の房を上にしたければ、交差させた時に 房を下に向けるといいです。右の写真は二回巻いて締める方法です。この締め方は丸組の方が綺麗です。

丸絎けや丸組

帯締めの左右の見分け方

配色による帯締めの右左

金銀の色の時

帯締めが色が半分で金銀の色の時金が左 銀が右 金が上前になる

色が半分になっている帯締めで特に気をつけたいのが金銀の時です。他の色で半分が白色ならば着物の下前身頃を白色にしておくのが無難です。祝儀袋などの水引きと同じです。金色と銀色では金の方が上。オリンピックでも金メダルは一位の人に渡されます。だから上前身頃に金の方を出すと覚えると覚えやすいのではないかと思います。

金銀以外の色の時

左右の柄や色の多い方に注目する

帯締めを半分にして色が多くある方が地色、少ない方が模様と考えてください。模様の方を左。地色の方を右にします。左が上前だからです。

下の帯締めは左右で組み方が異なります。このような場合でも考え方は同じです。全くタイプの違う美締め

組み方の多い方を地色つまり右側と考えて締めるといいでしょう。


おしゃれ帯締め 締め方でちょっと変えられます。

おしゃれ帯締め

左右共同じ帯締めですが、模様が左右対称になっていません。少し締め方を変えて遊べます。玉がついている帯締め

飾りに組紐で作った玉がついてます。四つと三つがあります。この飾りは移動させる事ができます。好みで締め方を変えられます


 帯留めについて

帯留め帯留めが回らないようにぶる帯締めの通し方

 

 

 

 

後で結んで前は帯留めにするという方法もあります。この場合は三分紐といって後で締めるだけの長さの帯締めになります。帯留めの形はいろいろですが、帯締めをとおすだけだと 中心にあった物が横へ移動してしまうことがあります。そんな時は帯締めをねじっていれてください。帯締めの中心に帯留めがくるようにしますと移動しません。

帯締めの選び方

組紐で結び易い帯締めを選ぶ方法

帯締めで一番困るのは何度締めても緩んでくる帯締めです。これは帯締めの用をなさない、お金を出すだけ損です。これをつかまないようにするには安すぎる物は買わないということです。お店の業種にもよりますがつまり問屋さんと小売屋さんでは問屋さんの方が安いお値段をつけれます。お値段は小売りでの話ですが¥5.000以下の物は見るだけにして買わない方がいいです。
ある江戸組紐の二代目の方がお話されていた事を掲載します。 [立つ帯締めはよくない。平組は紐をひっぱります。その時ちょっと伸びるのがよく、どんなにひっぱってもびくともしないのはよくない。丸組は折り曲げて押します。この時「ナク」のがよい。]「ナク」というのは大きな音がするというのではなくて感覚的なものですが実際やって「ナク」帯締めが見つかればその感覚がわかります。どのぐらい出せばいいかというと[2万円以上の物から選んでほしい]と申されていました。
締めやすい組紐の帯締めの見分け方

右端の写真は25cmの所を持っても立たせる事ができました。曲芸ではないですが短く持てばどんなものでも立ちます。安い帯締めと高価な帯締めを持って比べてみてください。良い帯締めは柔らかいけどしっかりしている。使われている糸に金糸銀糸があると立ちやすいです。以上の事を参考にいろいろな帯締めを触ってください。機械織りの帯締めは硬いです。手織りは手になじみ締めやすいです。
組紐の職人さんは一つの組み方しかしない人がいるそうです。それはいろいろやると手が変わっていいものができなくなるからだそうです。それほど繊細なものなのですね。組み方で締めやすいものとそうでないものもあります。色や太さとかいった外見も大切ですが、手になじみ、締めやすい帯締めという機能的な事を重視してみてもいいのではないでしょうか。

上等な帯に安価な帯締めを締めるとせっかくの帯が半減します。逆に帯締めだけが立派過ぎるとつり合わないです。帯と帯締めのあわし方が、かわからない方は帯をお店に持参して買う事をお薦めします。
ほとんどの人が成人式の振袖は親に買ってもらいます。振袖以外の着物を初めて買う時や着る時には、帯締めや帯揚げに気がまわらない人が多いように思います。買いに行く時間がなかったのだと思いたいですが、小紋や紬に振袖の帯締めや帯揚げはへんです。また振袖用の草履つまり礼装用の草履で小紋や紬を着るのはへんです。頭の上から足元までつりあいを考えましょう。最初から完璧な人はいませんからよく他人を観察することです。