和裁基礎 地図

運針は和裁の基本、その上に「くけ」がある。


ウサギ 和裁基礎1 着物の仕立てに使用する物差しの説明。
◎ 和裁 基礎 尺貫法 >>


ウサギ和裁基礎2 着物は身長と体重を聞けば だいたいの寸法を割り出すことができます。
◎ 和裁基礎2 女物の着物の割り出し方 >>
◎ 和裁基礎2 男物の着物の割りだし方 >>


ウサギ和裁基礎3 着物標準寸法 基本的に男女とも標準寸法があります。着物はゆとりの多い服です。あまり細かい寸法設定はしません。
◎ 女物の標準寸法 >>
◎ 男物の標準寸法 >>


ウサギ和裁基礎4  着物の採寸方法。仕立てあがっている着物の採寸方法の説明です。着物を採寸する時はしっかりしたテーブルや台の上で測りましょう。
◎ 着物の採寸方法1 >>
◎ 着物の採寸方法 くりこし >>


ウサギ和裁5 体を採寸してからの寸法表です。メートル法と尺貫法の両方を掲載しています。
◎ 和裁基礎5 女物着物 寸法の参考表 >>
◎ 和裁基礎5 男物着物 寸法の参考表 >>


ウサギ和裁6 和裁は人の体にあわせて縫込みをきったりしません。それが洋服とは全く違う点です。
◎ 和裁基礎6 肩巾と後巾 >>

和裁基礎1 尺貫法

着物の物差し

和裁は今でも尺貫法を使います。メートル法は細かすぎて、人間の服を縫うには不便な単位です。着物は洋服ほど細かい単位は必要ないということです。

鯨尺とメートル法のものさし

 

鯨尺

明治以降メートル法が採用されます。尺貫法は日本人の暮らしや体格からうみだされた尺度です。現在の和服尺は「鯨尺」といいます。大工さんが使う曲尺(かねじゃく)とは違います。江戸時代には呉服尺と鯨尺が使われていました。曲尺は「1/33m」曲尺の1尺2寸が呉服尺の1尺で約36.4cmだそうです。日本国中統一されていたということではないので、地域によっては曲尺を使う所もあるようです。このホームページは鯨尺を採用しています。仕立てる時も鯨尺でいたします。メートル法と尺貫法ではきれいに割り切れません。微妙に寸法が変わります。換算表も若干数値が異なります。仕立て屋は伝票では厘の単位はかきません。実際に縫う時に厘の単位を使います。ご自分の着物の寸法をそろえておきたいならば,尺貫法でおぼえておく事をおすすめします。

和裁で使う単位

尺貫法
1分×10=1寸
1寸×10=1尺
1尺×10=1丈
1寸=約3センチ8ミリ
1分の半分=5厘
その他の単位
1メートルは2尺6寸4分
1寸=1.5インチ(inch)
1インチ(inch)=2.5cm

例)
68センチの裄
68センチ×2.64=180 つまり 1尺8寸0分

例)
1尺7寸5分の裄
1尺7寸5分×100÷264=66 つまり 66センチ

※ なぜ 明治政府は度量衡の変更を行ったのか? 現場の不都合は考えなかったのか?こんな疑問が浮かびます。昔はメートル法のものさししか売ることが許されない時もあったのだそうですが、強く政府に要望がだされて 職人は使ってもかまわないということになりました。ただし 義務教育の現場では使われないのです。

尺貫法が使えるようになったのは 2016年7月にお亡くなりになった永六輔さんの働きかけがあったからと聞いています。どんな風にお役所を説得したのか存じ上げませんが 昔の度量衡を使って仕事をしている日本の職人は 永さんに足をむけてねることはできません。

着物の物差しがわからない呉服屋がいます。尺貫法がわからないだけでなく 女物の着物や羽織 一枚縫うのにどれぐらいの丈が必要だとか、名古屋帯に必要な丈はどれぐらいなのか そうした事を知らないのです。尺貫法で知らなくても 何メートル必要なのか知っていればいいのですが、それも知りません。それが店の社長だったら 他のスタッフが苦労するわけです。スタッフが辞めていき、新しく入る人がいても 長続きしない。悪循環です。

 

和裁基礎2 女性の着物の割り出し方

女物の計算方法

部分名称 計算方法
身丈(背) 身長
身長×0.4+2cm (計算後 尺貫法に換算)
袖丈 身長×0.3
褄下 身長×0.5
長襦袢の身丈 身長-30cm(8寸)
羽織丈 身長×0.5
道行コート 羽織丈+2寸

女物長着の身丈

「女物身丈=着丈+おはしょり分」となります。体格や腰紐を結ぶ位置や結び方でおはしょり分は変わります。おはしょり分は6寸(23センチ)~8寸(30センチ)あればいいとされています。

  1. おはしょり分 約23センチから約30センチ
  2. 女物着丈 = 長襦袢身丈 + 約2センチから約4センチ(通常4センチ)
  3. 女物長着身丈 = 女物着丈 + おはしょり分

着物は裾位置が変われば、必要な身丈も変わります。女物の着物は裾位置を柔軟に変えられるのが利点なので、最低限必要な身丈に多少余裕をもたせるのが普通です。着物の裾位置については初級編3 着物の裾位置を参考にしてくださるとよくわかります。

女物の袖丈と裄

昔は 身長や年齢に応じて袖丈を変更したりしたのですが、既製品の着物が増えて 現在は ほぼ1尺3寸の袖丈が標準値です。裄の割り出し方はお店によってさまざまですが、概ね 身巾が標準ならば 袖巾の方が肩巾より広くします。腕が長く、身巾の狭い人は 着やすくするために 袖巾を広めにしたりします。

裄の振り分け方

裄= 袖巾 + 肩巾
1尺7寸~1尺6寸5分までの人は袖巾を8寸5分 残りが肩巾
1尺7寸1分以上、1尺6寸4分以下は 偶数ならば半分半分
奇数ならば袖巾を1分広くする。
例) 1尺7寸5分=袖巾8寸8分 肩巾8寸7分