和裁基礎5 男物着物参考表

男物の身丈と褄下
身長cm 着丈センチ 着丈(尺貫法) 褄下cm 褄下尺貫法
140.2 113.6 3尺 54.9 1尺4寸5分
143.9 117.4 3尺1寸 56.8 1尺5寸
147.7 121.2 3尺2寸 58.7 1尺5寸5分
151.2 125.0 3尺3寸 60.6 1尺6寸
155.3 128.8 3尺4寸 62.5 1尺6寸5分
159.1 132.6 3尺5寸 64.4 1尺7寸
162.9 136.4 3尺6寸 66.3 1尺7寸5分
164.4 138.3 3尺6寸5分 66.3 1尺7寸5分
166.7 140.2 3尺7寸 68.2 1尺8寸
168.2 141.7 3尺7寸5分 68.2 1尺8寸0分
170.5 143.9 3尺8寸 70.1 1尺8寸5分
172.4 145.8 3尺8寸5分 70.1 1寸8尺5分
175 147.7 3尺9寸 72.0 1尺9寸
179 151.5 4尺 73.9 1尺9寸5分
181.5 151.9 4尺1寸 75.8 2尺


体格のいい人の身丈は肩で着るといって割り出し寸法より長く必要になります。

肩巾 袖巾 前巾 後巾 付け込み
肩巾 袖巾 肩巾 袖巾 前巾 前巾
センチ 尺貫法 センチ 尺貫法
28.8 7寸6分 20.8 5寸5分
29.2 7寸7分 22.7 6寸
29.6 7寸8分 23.1 6寸1分
29.9 7寸9分 23.5 6寸2分
30.3 8寸 23.9 6寸3分
30.7 8寸1分 24.2 6寸4分
31.1 8寸2分 24.6 6寸5分
31.4 8寸3分 25.8 6寸8分
31.8 8寸4分 26.5 7寸
32.2 8寸5分 27.3 7寸2分
32.6 8寸6分 27.7 7寸3分
33.0 8寸7分 28.4 7寸5分
33.3 8寸8分 後巾 後巾
33.7 8寸9分 28.4 7寸5分
34.1 9寸 29.6 7寸8分
34.5 9寸1分 30.3 8寸
34.9 9寸2分 31.4 8寸3分
35.2 9寸3分 32.2 8寸5分
35.6 9寸4分 34.1 9寸
36.0 9寸5分 付け込み 付け込み
36.4 9寸6分 1.1 3分
36.7 9寸7分 1.9 5分
袖丈
袖丈 尺貫法 1尺2寸5分 1尺3寸 1尺3寸5分 1尺4寸 1尺4寸5分 1尺5寸
センチ 47.4 49.2 51.1 53.0 54.9 56.8

男性の袖丈は1尺3寸からが標準です。着物は尺貫法で縫います。一般の人には鯨尺のものさしはないので、この表を使って メートル法から尺貫法に変えてください。身丈や褄下や袖丈は5分刻みになります。その他の寸法は1分ずつかわります。これは大人の寸法です。

袖付
名称 尺貫法 センチ
袖付 1尺0寸5分 39.8
1尺1寸 41.7

袖付は袖丈に関係します。袖丈が標準寸法1尺3寸ですと袖付1尺5分 人形2寸5分というのが標準です。袖丈が1尺4寸になると袖付1尺1寸となり人形は3寸にします。
男性で袖丈1尺5寸というのは一般の人はあまりないと思います。2メートル近い身長の人というイメージです。

和裁基礎6 肩巾と後巾

和裁の特徴 体形にあった着物とその限界

  1. 反物と仕立て上がり寸法
    • 反物の巾や丈はさまざまです。出来上がり寸法を考えて反物を選びましょう。
  2. 地のめをいかした縫い方
    • 洋服のフレアースカートのように斜めに布を使って縫う事はしません。生地に対して斜めに縫う事はありますが 縫い目は斜めでも直線にします。(一部衿は除く)
  3. 縫込みをそのまま残す
    • 仕立てなおす事を考えて,どんなに縫込みが多くても縫込みはそのままにしておきます。

着物はほんとうの肩巾よりも広く肩巾をとるので 身頃の上半身には大きなゆとりがうまれます。

着物の裄と肩巾と袖巾

  • 少数派ですが、裄が短く、腰回りや胸回りが大きくて、肩巾よりも後巾の方が広い人もいます。そういう時は 身頃に余裕がなくなるので 裄の振り分け方を変更し肩巾の方が袖巾より広く設定します。
  • 背が高くて 裄が広く 身巾が狭い人 そうした体形の人は 肩巾がどうしても広くなるので 後巾と肩巾の差が大きいです。こうした場合は 上半身にゆとりがたくさんできてしまいます。

仕立てから見ると肩巾と後巾の差が大きい着物は縫いこみがつる原因になります。洋服の場合は少しの縫いこみを残して裁ってしまいますが、着物は絶対に縫いこみを裁ちません。

後巾と肩巾の差

縫込みがつらないようにする方法

  1. 後巾を通常身八つ口まで後巾にするのを 5寸から1尺ぐらい下げた位置で後巾をとり そこから肩巾と結ぶという方法。この方法は縫いこみはつらなくなりますが、抱き巾が大きくなります。縫込みがつらないようにする対処方法1
  2. 裄の振り分け方を変更し できるだけ 袖巾を広くし 肩巾を狭くするという方法です。この場合 生地巾に限界があります。長着のことだけでなく 下に着る長襦袢や上に着るコートのことも考える必要があります。縫込みがつらないようにする対処方法2

体形にあった裄を割り出し縫込みがつらないようにする為の計算方法

縫込みがつらないようにする計算方法

肩巾と袖巾は普通は肩巾と袖巾を同寸にする。袖巾の方を広くします。
肩巾と後巾の差が肩巾の方が1寸以上大きいと縫いこみがつる可能性があります。

例えば 肩巾9寸1分以上 後巾8寸(後巾の標準寸法)の人がその寸法になります。

和裁の道具

電気鏝

電気釜 和裁用アイロンの日本版と考えていいと思います。洋服でも同じですが服を綺麗に縫う為には一箇所縫い終われば鏝(こて))を使って縫い目を割ったりきせをかけたりします。電気鏝(でんきごて)は釜と鏝(こて)に分かれます。釜の上部に鏝(こて)をさしこむ口があります。釜が熱くなると鏝(こて)も同時に熱くなるというしくみです。この釜は製造中止になりました。新潟地震によって図面がなくなったそうです。現在は他のメーカーの物が売っています。鏝先がスリムになるので併用はできません。

釜釜の上から見た所
釜には1本用と2本用と4本用があるようです。こちらは2本用です。は簡単に壊れる物ではありません、電気コードの方が寿命が短いです。電気コードはさめてから巻くようにしましょう。上の左側の写真は電気コードの差込口の方から写しています。

鏝 (こて)

鏝上記の写真は鏝(こて)をさして電気釜と鏝をさして上から見た所上から見た時の写真、釜についている温度調節部位が見える写真。大きな電気屋さんに行くと鏝(こて)に電気コードが付いたタイプの物が売っていますが、コードや温度調節の部分がじゃまなので使いません。鏝(こて)さきが尖った物と丸みのある物があります。布に印を付る時もあるので丸い方を使っています。
左記の写真が鏝(こて)の写真 鏝さきと木柄に分かれる。
私の卒業した学校は鏝(こて)の柄付けを自分でするという数少ない学校でした。それで和裁士ですが時には鍛冶屋さんに変身します。これをいれる方法は聞けば理解はできますがやるのには勇気と集中力が必要になります。職人は道具から自分で作るといいますが和裁士になって鍛冶屋さんのような事をするとは思いもしませんでした。市販の物を使ったことがないのですが、持つ手は市販のものより熱くなると思います。慣れれば全く問題はありません。

和裁士の利き手 手のひら

鏝を持つ 手のひらの豆位置鏝を握るので利き手には和裁士特有の「まめ」というか「たこ」ができます。この位置にまめがない人は鏝(こて)をちゃんと握っていないか、たくさんの仕事をしていないかです。できる場所は小指や薬指の付け根の所、手相で感情線というのがありますがその感情線のすぐ上にできます。