リバーシブルの袋帯を名古屋帯に仕立て替え2

変更した帯

緑で雀などが描いている面とベージュや黒や茶色で幾何学模様になっている面がある ↑ 上の帯を二本の名古屋帯に仕立て替えしました。
元々 この帯はどんなふうに織ったのかは知りませんが、二枚の異なる帯生地を片方だけミシンで縫っている状態で売っていました。最初から両端が縫われている袋帯ではなかったのです。それで二つに分けるのはそこそこやりやすいかったです。帯芯をぬいたら 手縫いで縫われていたところをほどいて、中央のミシンで縫われている部分を 丁寧にほどきます。
垂れの不足部分を継ぎ足したら 普通に名古屋帯として仕立て直します。

 

リフォームしたリバーシブルの袋帯

 

帯の芯をぬいて ほどく

ほどいているところ

本当は 帯の色に合わせて補う帯生地の色が用意できればいいのですが、今ある帯生地は 白に近いクリーム色です。継ぎ足す位置はお太鼓結びをしてしまえば 全く見えません。見えないならばそれでいいということになりまして 名古屋帯に変更しました。


雀柄の方の帯 表側

雀柄の方の表側

雀柄の裏側

雀柄の裏側

↑ 継いでいる部分がよく見えています。
↓ もう一面を名古屋帯に仕立て替えた写真

横柄の方の表側

横河の帯の裏側

こちらは 継いだ生地が同系色なので全く違和感なしで裏側が仕上がっています。

必要な物は継ぐための布と帯芯それと仕立て代です。
持っても「重い帯だなぁ。」というのが すごく軽い帯に変身しました。これで箪笥の肥やしではなく 締めることもある帯になりました。
※ おしゃれ帯にもいろいろありますので、すべてのおしゃれ帯がこのようにできるかどうかはわかりません。ご興味あるかたはお近くの呉服屋さんや帯屋さんと相談してみてください。


普通のおしゃれ袋帯を名古屋帯に変更する時

普通の袋帯では 裏が模様なしになっているので 垂れの足りない生地を裏生地からとればいいと思います。足し布は買う必要はないと思います。たくさん残るので 状態がいいのならば 鞄を作ったりしてもいいかもしれません。

丸帯の仕立て替え

丸帯を半分に裁って利用する方法

丸帯 縦に半分になった

 

この丸帯の半分だけをいただきました。半分は別の人が帯に仕立てました。残り半分をいただいて、使える帯に仕立て直したということです。少し前に作られたもので、巾は十分ありますが、長さが4メートルほどです。現在の袋帯の長さは4メートル50センチぐらいあってもおかしくないのです。袋帯に仕立てることもできますが、一重太鼓で豪華に見える帯でもかまわないと思い、名古屋帯に仕立て直すことにしました。

仕立て替えに必要な事

  1. 悉皆屋さんなどにもって行き綺麗にしてもらう。水で洗えないのでドライクーニングになります。(染め帯ではないので)
  2. 袋帯の裏地を購入します。
  3. 必要だと思うなら帯芯の購入。今回は帯がしっかりしているので帯芯はいれませんでした。
  4. 帯の仕立て替え依頼します。和裁ができる人は自分で帯を仕立て替える。丸帯を手縫のはとんでもなく力がいります。並縫いではだめなので、細かく半返し縫いをしました。金糸銀糸もたくさん使われています。家庭用のミシンでは生地を傷めてしまう危険があります。

垂れ先と手先

最近の帯ではこんなに太くて豪華な界きり線はみません。両端にかなりの汚れが見えますが、帯の汚れはなかなかとれません。

丸帯の半分を名古屋帯に仕立て替える。↓ 出来上がりです。

名古屋帯に仕立て替えた表側

 

名古屋帯にはいろいろな仕立て方があるのですが、今回は一番普通の仕立て方です。垂れは一重太鼓が結べる長さ 胴回りと手先は半分にして結ぶ時にそのまま結べばいい方法です。豪華な界きり線は利用しないで仕立てました。気軽にしめるのには豪華すぎることとしみがついていたので 隠す方を選択しました。
裏生地の色は何種類かあります。一番ノーマルなほとんど白に近い薄いベージュです。好みで黒にするとかいろいろ考えられます。

垂れの裏側 帯地を別途購入。

裏側

締めるとこんなふうになりました。

仕立て替えた帯を締めた所

この着物は紬です。通常このような豪華な織の帯は紬には締めないというのが定説です。これがおかしいと思う人もいるかもしれませんが、私はべつにいいじゃんと思うのです。帯締めや帯揚げは帯に負けないようにちょっと豪華な物を組み合わせてみました。 地味な着物が派手になりました。ただし この帯が新しいものだったらあわない気がするんですね。こんなふうにいろいろ組み合わせるこれが着物の面白いところです。

丸帯の丈を伸ばす方法

この帯は前の持ち主のお話では100年ぐらい前といわれました。100年前でも 大事にすれば使えるのですからすばらしいことです。巾は十分にあるのですが、丈が短いのです。3メートル90センチです。現在の正装用の袋帯は4メートル50センチ以上の丈がある場合もあります。少なくとも4メートル20センチはあるでしょう。

丸帯

この丸帯の長さは中途半端です。一重太鼓には長すぎて、二重太鼓には無理があります。使いやすいように仕立て替えるには前頁のように帯を半分に裁ってしまう方法もありますが、この帯は今は貴重な手織りの帯と思われるので、縦に全部裁ってしまうのはもったいないと思い、同巻きになる部分に別生地をいれるという方法を行いました。
この方法は少々の問題があります。丸帯は生地巾が出来上がりの倍ほどあります。残念ながら必要分の帯地を適当な金額では入手できません。前ページの丸帯の仕立て替えで使った生地が残っていますのでそれを利用しました。
できるだけ元の形を変えたくないので帯巾も縫い直さずに行いました。そのために袋帯の裏生地を横方向に使います。丸帯の巾は8寸5分の出来上がりですが、袋帯の裏生地用の巾は8寸5分もないぐらいで縫込み分がありません。ちょっとこの方法は理想的とはいえませんが、丸帯の巾を全部縫い直すよりも手間はかかりません。

丸帯の手先
手先から1尺5寸ほどで裁つ
すっぱり 1尺5寸の位置で裁つ
足し布を用意する 袋帯の裏地用 9寸×2の長さを二枚用意して縦方向を縫う。
間の生地
丸帯と足す布を縫い合わせる。その前に 丸帯の縦方向を縫いやすいように少しほどきます。横方向に縫い合わせてから 縦方向を縫います。
つないで縫う
帯芯を丸帯の巾より少しだけ狭くして切ります。手先から 丸帯縫込みと帯芯を綴じていきます。(帯芯ゆるみをいれながら)
表がえして お太鼓の口をとじます。 最後に手先をお太鼓の端から7寸の位置に横綴じをいれます。 折りたたんで押しをしたらできあがりです。
(帯芯を綴じるところに写真撮るの忘れてました。)
間にいれた部分
60センチほど長くできましたので 約4メートル50センチになりました。