なぜ前緒は台の中央にあるのか?

答えを参考にさせていただいた本というか正解を導いた本

前緒は台の中央の位置になる

『ひ弱になる日本人の足』 近藤四郎著 草思社 になぜそうなったのかが掲載しています。それが大きな理由であるとの見解です。そのまま本文を抜粋させていただくと
草履や足半を作るとき、足ゆびに芯縄をかけて藁を編み込んでゆくので、当然、前鼻緒が台の真ん中にくる。この製法と関連があるとおもう」といわれた。 ということなのです。この本は足の骨格とか筋肉、歩き方、進化のお話などが掲載されています。歩くという行為を大切にしましょうとということです。1993年に初版がでています。よろしければお買い物求めください。定価は1400円です。私は残念ながら足半やわらじを作った事がないのでもうひとつ理解する事ができませんでした。現在 布をつかって足半をつくる方法、わらじなどの作り方がホームページに掲載されています。市販の本なども参考に前緒の位置と作り方について考察いたしました。
よくいわれる説は左右を交換ができるからということですが、その方が説明が簡単でわかりやすくて広まったと思います。


足半とわらじの前緒の位置

草履を履くとき 足の趾はでていた

足半というのは足に力がはいるので昔から農業を営んでいる人は足半を使っていました。台の大きさが足の半分しかない所からこの名前がついたと思います。今でも足半を使って農業をしている人がいるかもしれません。昭和のはじめは普通に使っていたと思われます。また 戦国時代の兵士も使っていた履物です。昔は旅にいくならわらじをはきました。旅以外でもちょっと距離を歩くならばわらじを履いたと思います。江戸時代には農民は女は機織、男はわらじつくりをするようにお触れがでていました。街道の茶店にはかならずわらじが売っていました。飛脚はわらじが傷んだらすぐに穿き変えることができました。足半とわらじの共通点は前緒が台の真ん中でしかも先についています。つまり足の趾は台からはでて、地面につくわけです。頑丈な靴に守られている現代人にはわかりにくいですが、これが力の入る理由です。

足半やわらじの作り方のポイント

おおざっぱに 説明すると 芯縄を輪にくくって 輪をつくります。
そこに編む方の藁を横に通していき、最後に芯縄をひっぱります。それが台の真ん中にあってそれから前緒を作ったり、別布で前緒をつくってそこにつけたりします。図で説明するとこんな感じです。

わらじの作り方説明 そのⅠ
草履は前緒の位置は真ん中ですが、中にはいったところになります。そうしないと足の趾がでちゃう。その場合は以下のような感じにする。
草鞋の作り方 その2
昔の下駄は母趾によった位置に前緒があったのに、江戸時代は真ん中になるそうで、個人的に作ったものでは母趾の方によっているものあるとのことです。足半やわらじの前緒の位置が真ん中で、下駄や草履もその位置になったということなのでしょう。芯縄をわざと偏ったように編んでいけるかどうかということになるとたぶん難しいことなのでしょう。挑戦するほど時間の余裕がありません。
前緒は台を編んでいく途中でいれる方法もあるみたいですが芯縄を役立てる方法が上記の方法です。異国の方には前緒の位置が真ん中なのが不思議で質問もあるようですが こういうことなのだそうです。そういうことよりも足にあわない靴をはいて外反母趾になる事の方が怖いです。下駄や草履をみなおしてください!靴を履くのは毎日のことなのにデザイン重視の生活では気が付いたら歩けないような重症の外反母趾になります。わたしの感ではエステにお金をかける前に バランスよく食事し 歯みがきを丁寧に行って、足を鍛えて歩く、ついでに良く笑う、楽しいことを想像するこの方がいいのではと思います。