織物編8 織機と糸の曲がり

織機とは 織物を織る時の道具です。織機で特に重要な部位は綜絖(ヘルド)と筬と杼(シャトル)です。

  • 綜絖(そうこう)  「ヘルド」
    1. 経糸を一本 一本 分けて杼口を作くり、その間に杼を通過させるもの
    2. 経糸を通す穴が開いている。織りはじめる前に経糸をからまないように丁寧に 綜絖の穴に通す作業は大変な労力だと思います。綜絖の穴に通すことを綜絖通しという
    3. 糸製と金属製がある
  • 筬(おさ))
    1. 杼口に入った緯糸を織り口に打ち込み、緯糸を堅く締める道具。この作業を筬打ちという
    2. この筬は経糸がからまないように短形の櫛状になっている。織物の巾や経糸の密度を定める重要な役割がある。
    3. 細い竹片と竹片の間に経糸を一定の順序で通す。竹片の竹片の間のことを筬羽といい。ここに通すことを筬通しという。筬は金属製もあります。
  • 杼(ひ))  「シャトル」
    1. 緯糸を巻きつけるもの。舟形をしている。

織機の簡単図

機織の組織図

平織の織物を織る場合
ヘルド1に奇数番号の経糸とつなげる。偶数番号の経糸をヘルド2に取り付けます。綜絖は 交互に上下運動をします。偶数番号と奇数番号の経糸が上下に動くごとに 緯糸を間に通して筬をつかって打ち寄せます。この繰り返しで平織の織物が織れます。
織物の名前に三枚綾織とか五枚朱子織というのが出てきます。 つまり M枚 というのが 綜絖の所要数 になります。
綜絖のペダルを足で踏んで 筬を手で打ち寄せるのを人の手でする場合を手織りといいます。

製織する時
製織時は織りやすいように 糸に糊や蠟をぬってから製織するそうです。織物には糸の時に染色して織る織物 (先染め織物) と織った後に染色する (後染め織物)) の二つがあります。織るために付けた糊などは不純物ですので 後に除去しないといけません。

織機の歴史
織物の構成方法はエジプトでは先史時代から行われ、世界中で各々方法で発達しました。日本では経糸を平行に並べるための櫛の構造から筬のうまれ、糸を平行状態を安定させる為に弓の観念から糸を張る張力構造がうまれました。
経糸の張力を得るために立ち木に縛ったり 棒に縛り付けてもう一方の端を織手の手前で小さな棒で固定させる居座り機(いざりばた) 。立ち木に経糸を縛り その一端を織手の重みをかけて糸を張る高機。糸を平行にかけて垂直に張る竪機などができました。


織物の糸の曲がり

織られた糸は 糸の太さ 糸の密度 織物組織によって曲がり方が変わります。下の図に糸の曲がり方を記しました。

織物の糸の曲がり

通常の織物は経糸緯糸の両方が曲がっています。中には緯曲がり構造や経曲がり構造になっている織物があります。緯曲がり構造はつづれ織 経曲がり構造は博多織 があります。ほかにもありますが 着物の生地ではその二つが代表です。