外着7 道行衿の雨ゴート

冬に咲く低木

雨ゴート

雨ゴートは既製品もあります。既製品のサイズは S、M、L、LL と大まかです。既製品には携帯用のケースがついている場合もあるので そこが既製品のいい所ではないかと思います。

着物をほんとうに雨から守りたかったら できるだけサイズにあった雨ゴートを着た方がいいと思います。特に身丈が重要です。また 個人的には道行衿が一番無難だと思います。衿元が上にあるからです。
着物の裾位置の詳しい説明は初級編12に掲載しています。礼装用の裾位置が一番長いのですが その位置は後ろ側の裾が草履に届く位置です。礼装用の位置に着る人は 雨コートの身丈も長くしなければならなくなります。そして あまり高さのない草履は 地面から離れていないから 汚れやすくなります。つまり 雨天用の下駄は 高さがあります。

道行雨ゴートの図

○ 雨ゴートの身丈 着丈+5分から7分 長襦袢の肩から身丈を図って +1寸から1寸5分

 

雨ゴートの前裾は前下がりではなく、前上がりに仕立てます。前下がりでは地面について汚れてしまいます。少し斜めに上がっている方が階段を歩きやすいのです。着たときにはあまりわかりません。雨が降りそうな時は長着を少し短めに着たり、腰紐で長着と長襦袢の裾を上げてきたりしておきます。雨ゴートを脱ぐ前に腰紐を取るのを忘れないようにします。

どれだけきをつけていても周りの傘のしずくがとんできます。電線についた雨水が 大きなしずくとなって落ちて来たり 車のタイヤからの攻撃を受けたり さまざまな事に気を使うのが雨の日です。たくさん着物をもっているなら、雨の日の着物を決めるという手もあります。牛革の草履は雨に弱いです。雨の日ようのカバーを用意した方がいいです。雨ゴートの寸法が長着とあっていないと長着が汚れる原因になりますので、裄の広い方は雨ゴートの生地巾を考えて長着の裄を考える必要があります。

 

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