初級編2 衿肩周りの男女の違い

ハゴロモギク属

衿肩周りの男女の違い

首周りの違い

男性は首に衿を沿わしてきます。衿を首のまわりに立てるような感じです。テレビで男性が着物を着ていると衿元がだらしない人が多くいます。歌舞伎役者さんや能狂言師の方達が普通に着物を着ている姿を参考にしていただいて、きりっと美しく着物を着てほしいです。
女性は後ろ側の衿を首から離して着ます。これを「衣紋をぬく」といいますが、衣文を抜きすぎると下品に見えるということがわからない人が多いのです。最近はぬきすぎる人が多く、背中のお手入れをしていないので要注意といっておきます。仕立てそのものが首周りが大きい着物があります。呉服屋の好みなのか、仕立て屋の好みなのかはわかりませんが・・・・。その場合は 気の毒です。売る側の責任はおおきいと思います。男女の着物の違い 首回り 袖の違い

繰越 付けこみ

着物の衿肩周りはその着物一枚だけがよくても意味がありません。長襦袢と長着の衿肩まわり、その上に着る羽織やコートの寸法が対になっていないといけません。この部分の形や寸法が極端に違うと綺麗に着れないのです。男性は首にそわして着るので体のカーブにあわして縫うだけです。女性は衣紋をぬくので肩山より後ろ側に衿が付きます。

 

男女で衿肩周りがどのように違うのかを説明した図

衿肩明きは首のはいる位置と考えるとわかりやすいです。基本寸法は男女に変わりはなく 衿肩明きが男女同じ寸法です。付けこみは衿の縫い代と考えます。女物だけが繰越があります。子供は衣紋をぬかないので男物と同じです。

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