初級編7 着物の保存とお手入れ方法

箪笥や衣裳ケースでのしまい方

  • 絹とウールはべつべつの引き出しに分けましょう。
  • 樟脳などの防虫剤はいつも同じ会社の商品を使いましょう。
  • 除湿シートをいれましょう。近年は虫よけより除湿の方が大切です。
  • 匂い袋と防虫剤は併用しない。
  • 染料と匂い袋の成分の相性が悪い時もあります。匂い袋は入れない方が無難です。

衣裳敷 着物を畳んだりする時に敷く紙


年二回の虫干しについて

  •  部屋の風通しはよくするがカーテンは閉める。
  •  部屋の明かりはつけない。
  •  衣紋かけに吊るすならば裏がえして吊るすか風呂敷を上からかける。
  • スノコを利用してもよい。上から風呂敷を少し浮かせてかける。着物はたたんだままでよい。
  •  衣裳敷きにならべてスノコと同じようにする。数が少ないなら衣裳敷きを浮かせて挟んでもよい。
  •   2、3時間風を通したらたたみなおしてしみなどの点検をする。
  • しみなどがあれば呉服屋さんや悉皆屋さんに相談する。

衣文かけ


着物を脱いだ直後にする事

着物の素材や織り方によって多少異なりますが、脱いだ直後に以下の事をしておくとしわがかなり伸びます。そして着物を上手に着る人や着物の寸法が体に合っている人ほどしわができにくいです。これは必要以上に帯を締めないことや寸法があっているので 余分な生地がないからだと思います。

  • 帯枕の紐 帯締め 帯揚げは洗濯物を干す時の要領で地の目にあわせてパンパンと伸ばす。
  • 帯も同じようにする。しわを伸ばしながら線のとおりにたたんでしまいます。一晩は風を通しておく。
  • 長襦袢、長着、外着は衣紋掛けに裏返して掛ける。腰まわりのしわのきついところを手のしをする。
  •  着物は一晩たてばとりあえず畳む。衣裳敷きにはさんで風は通す。
  • 2日目以降、時間をとって点検しながらたたみなおす。
  • 点検してしみなどがあれば呉服屋さんや悉皆屋さんに相談する。

髪のセットとお化粧について

  • 着物を着てからのお化粧は化粧ケープをしましょう。白粉はけっこう飛びます。
  • 先にお化粧する人でも口紅は着物を着てからにしましょう。
  • 着付けに自信がない人は着てからお化粧をしましょう。
  • 髪の毛の整髪剤は着物を着る前にすませてしまいましょう。
  • 美容室では髪のセットを先にしてもらうようにしましょう。
  • 美容室での着物の置き場所には注意しましょう。店内には着物の敵がたくさんある事を忘れずに!

衣裳敷 着物を畳んだりする時に敷く紙エプロン うしろからエプロンつけてるところ


 あやまって食事をこぼしてしまったら

  • 綺麗なぬれタオルでつまむようにしてとる。
  • 絶対!こすらない!
  • しみ抜き屋さんに何をつけたか伝えておとしてもらう。

雨の日について

  • 雨の日は雨用の下駄の方がいいですが。革でもカバーをつける方がいいです。畳や竹の素材は雨に弱いので穿かない方がいいです。
  • 着物は短めに着る。雨ゴートを着るなら腰紐を利用してあげて着てもよい。ただし雨ゴートを脱ぐ時に先に腰紐を取ってからでないと恥ずかしい事になります。
  • 傘のしずくが付きます。自分が気をつけていても他人の傘のしずくがつきます。せめて自分のぬれた傘でしみをつけないように傘用のビニールを用意しておくとよいでしょう。
  • 裾はきれいにみえても雨がかかっています。完璧な泥はねで汚れていなくても季節前の収納時にはしみぬき屋さんに雨の日に着たからと言ってきれいにしてもらってください。水でもしみになる事を知ってください。

その他外出時に注意したい事

  • たばこの火と灰に注意しましょう。他人のたばこで着物を焦がすほど悔しい事はありません。人ごみで歩きたばこしている人には近寄らない。
  • 観劇などに行ったとき座席の周りを点検しましょう。マナーの悪い人がガムをつけたりしています。もしもついていたら係りの人に掃除してもらいましょう。
  • 開いた缶ジュースなどを持って歩いている人にも近寄らない。