和裁基礎4 着物の採寸方法2

付け込みと繰越の測り方

できあがった状態で一番測りにくいのは繰越付け込みです。測るには二つの方法があります。1は上から測る方法と2は理論的に割り出す方法です。
長着の衿肩明は基本的にはまっすぐ肩巾に平行に裁っています。
時には衿肩明きをカーブさして裁つ仕立て方もあります。ほどかないと正確なことはわかりません。何回着ても長襦袢と長着の衿の沿い具合が悪い人は肩周りの形や寸法が異なるからです。統一することが望ましいです。肩からの身丈は左右がありますが同じとは限りません。女性の場合 繰越はどんなに長くても1寸までです。

測り方1の方法

女物の広衿は裏側から手でさぐって付け込みを測れる場合があります。三つ衿芯の綴じる位置によっては 付け込みを隠す為に測れない場合もあります。

衿の中の構造

図のように本だたみをした時に肩山の位置をずらさないようにして綺麗にたたむと完璧ではありませんがおおよその「繰越」の寸法がわかります。

外側から繰り越し寸法をはかる

測り方2の方法

肩からの身丈ひく背からの身丈

女性の場合 出来上がり繰り越し巾がわかるだけで つけこみと繰り越しの内わけはあわかりませんが そのあとは 手でさぐって つけこみ寸法を推測します。それによって 繰り越しとつけこみの寸法を考えます。

長襦袢から繰越の寸法を測る(女物)

長着の繰越を二つの方法で測っても上手くいかない時はもう一つの方法があります。対に作った長襦袢から調べる方法です。
長襦袢の前後の内あげの寸法の差が繰り越しの寸法です。前身頃だけ内あげのある長襦袢はまずありません。後身頃だけか、両方にあるかです。長着の繰越に対して長襦袢の繰越をどのように設定しているかが問題になります。長着と長襦袢の繰越は同寸にすると思いますが、長着の繰越を基準に少し増やす仕立て方あるようです。長襦袢の前後の内揚げが同寸の場合はこの方法はできません。

長襦袢から繰り越しをはかる