外着5 男物の羽織紐

冬に咲く低木

男物羽織紐位置

羽織を着た男性

男性の紐位置の理想は紐の下が帯の上に来るぐらいとされています。一般的に男性の紐結びは縦に長くなりますのでそのことを考えて乳つけが決められています。正式な場所でなければ蝶々結びにしてもかまわないし、必ず組紐じゃないといけないわけでもありません。肩から9寸又は9寸5分というのが一般的ですが力士のような体格の人は1尺以上下にするときもあります。組紐で作った紐もありますが数珠のような玉で作られた物もあります。紐の色は羽織の色と同系色にする方法や帯と同系色にしたり、袴と同系色にするなど、その他様々な組み合わせを楽しめます。個性をだすチャンスです。

男性の羽織紐の慶弔事について

 

羽織紐

男性の羽織紐は一度覚えれば難しくないのでしょうがほとんどの男性が自分では結べないのでネックレスについているような丸い金具を取り外してしようします。金具を失っても金具だけ呉服屋さんに売っています。紐のふさが上になるように結びますが、これを反対にふさが下 輪を上にすると弔事になるそうです。慣習として知識はあっても実行している方はあまりいらっしゃらないのではと思います。弔事に和服を着られる方は少ないですし、管理人も噺家の方がテレビで話しておられて知ったしだいです。紐の向きで慶事弔事をあらわすなんて日本文化らしいと思います。

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