裄なおし1

多少仕立て屋によって意見の違いはありますが 裄なおしの手順を説明します。仕立ての方法はいろいろあります。元の仕立て方によっても なおし易い、なおし難いがあります。ほどいて見ないとわからないことが当然あるので、最初から金額を決めるのは難しいです。
ここでは裄を広げる方法について説明します。広げる方が不都合が多いからです。

ほどく前に寸法を測る。

裄のなおしには 肩巾 袖巾 後巾 を測ります。後巾は正しくは裾の寸法ですが、ここでは脇止まりの位置での後巾を測ります。男物は後で説明します。

縫いこみがあるかないかを確かめる。

裄なおし 縫込みがあるのかないのかを見る

単衣の長着はそのままで、すこし無理して裏側からめくれば縫いこみを見ることができます。袷の長着は手で探ってある程度はわかりますが、確かな事はわかりません。縫いこみがあるかどうか見るには裏の袖付を少しほどいて見ます。決して「表側の袖付をほどかない」これがポイントです。裏側なら もとに戻したい時 多少雑でも 縫い直しが簡単です。

女物長着の裄なおし。

次に広げたい寸法を確定します。まず 体を採寸すること、手持ちの長着でちょうどいいのがあれば、肩巾と袖巾を測ります。二つを比べる、寸法が異なる時は測り方が悪いのかもしれません。ほかに、下に着る長襦袢の肩巾と袖巾と袖付を測ります。長襦袢の袖付が長いと後ろから見た時に脇の部分で長襦袢がはみでたりします。測るのと同時に現在の出来上がり線が汚れていないかを見ます。袖付、振り口、袖口 袖口下 丸み 袖底 を点検します。
仕立て直せば前のできあがりの線がでます。線だけならいいですが、黒色や黄色のよごれがついている時があります。広げる時は 仕立て直しの料金に加えてしみぬき料金も予算にいれておく必要があります。古くて きついよごれは薄くなりますが取れない場合もあります。