そして父になる

2013年 公開された是枝裕和監督の映画の題名だ。この映画では ある時 病院から電話があり 今 育てているお子さんは 血が繋がっていません。他のご夫婦のお子さんで 他のご夫婦で育てているのが 本当のお子さんです。ということを知らされるところから始まる映画です。

こんな事がよく合っては困るのだが たくさんの子供が生まれた時代に 病院で 赤ちゃんを取違う事が実際に起きていた。今も 全くないわけではないのかもしれない。

閉院した都立病院で生まれた男性が 親の血液型が違う事から 調べたら 血のつながった親でないことがわかる。裁判で損害賠償が確定したが ほんとうの親を探したいので協力してほしいと訴えても 個人情報があるからと 都に拒否されたため裁判で訴えた。判決は都に調査を命じるというものであった。都が控訴することもできるので 調査が開始されるかはわからない。

まず 個人情報を盾に 調査しないと返事をする都の対応 そのものが 分からない。もし 自分が同じことになっていたとしたら 本当の親を探したいと 思わないのだろうか? 男性に罪はない。まさかの真実がわかった時 今までの違和感が すっきり解決できたことはよかったが たまたま 血液型に齟齬がない人は 気が付かず ほんとうのことを知らないまま 生きて 亡くなっている人もいるかもしれないのだ。男性の年齢は67歳だ。この事から 今 捜査して 親がわかったとしても 親が亡くなってい場合もある。一刻も早く 調査をしなければならないと思う。裁判している場合か?  この国の行政は おかしくないか?と本気で思う。

私が生まれた時 お乳を上げる時間になって 看護師が 赤ちゃんのいる病室から 私を抱いて 母に渡した時 母は赤ちゃんの顔を見て 「あれ!?」と声をあげました。看護師が 母のあれを聞いて 足の名札を見ると 母の名前ではなく 別の母親の名札でした。看護師は ごめんななさい といいながら 間違えた赤ちゃんを 戻して 私を母の所に持ってくるということが 一回 あったと 母から聞いたことがありました。 もし その時 母の「あれ!?」がなかったら 私は乳を 飲みそこない 母は 他人の子に乳をあげていたわけですが、幸い 母は その前にも 私の顔を見ていて 我が子の顔ではないと すぐにわかったと言っていました。よく似た顔でなくて よかったとおもいました。

ほんとうの親と再会できることを お祈りします。

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