子供のころの 相撲解説者といえば 神風正一さんでした。そのころの相撲の幕の内の決めり手は 寄り切りが多くて いつも 同じことしか 言っていないというのが印象だったが 大人の渋い解説で それが当たり前だと思っていたのですが。世代が変わって 出羽錦忠雄さんと緒方昇さんの時代になった。出羽錦さんといえば 川柳をよんだり 現役時代 どんなことがあったとか 大鵬に勝って家に帰ったら 娘さんから 苦情を言われたとか そんな スマートで 笑いもとる解説で 緒方さんの方は 悪いことは ひかえめで 良い事を話すというのが印象でした。この二人が 引退する時期になった時 誰が解説をするのだろうか?と思っていたら 元横綱の北の富士さんがNHKの解説者になった。横綱になった人が角界をはなれた。そこのところの事情はさておき 私は ラジオで解説する北の富士さんの方が好きでした。テレビはひかえめの解説だった。どんなスポーツでも 解説する人の力量があるとないのとでは 大きく違うと思います。
ついでに 北の富士さんは いつのころからか 着物を着て解説をしていました。和裁士としては ありがたい人でした。ご冥福をお祈り申し上げます。