必ず生地を触ってみる

正絹の着物は どうしても「色やけ」がおきます。

色やけしている着物は 食品の賞味期限きれと変わりありません。

安い価格の着物でなくても 色やけがある時もあります。

中にはびっくりするような色やけがあっても 直さないで仕立てる場合があります。

仕立て屋は販売の現場を見ませんし、ほんとうによくみてお客様が購入しているのかな?と思ってしまう事もよくあります。

あるいは 販売員が説明してご理解いただいてから 買っていただいているのだろうか?と思う時がよくあるのです。

仕立て屋としては生地をよく見てくださいと申し上げたいのですが・・・・。

必ず生地を触ってみる

着物は長く着る物です。

安価な着物の生地は裏が真っ白です。 つまりそれは しっかり染まっていない 言い換えれば 染料を節約しているから 安い金額で売れるということです。

裏が染まっていても 他よりお安いとなれば どんなことがおきるかというと

10年20年たつと色が変わります。 変わらない色もあるかもしれませんが 例えば 紫色 気が付いたら 紺色 に変化したりします。

次に 安価な着物は 毛玉ができます。 何回か着ただけで よく擦れる部分に わかりやすいのは 下前身頃の膝から下でしょうか? 上前の身頃の裏側と下前身頃の表側が接触して 擦れるから 安価な紬に起きやすいです。

縫わなければわかりませんが 安価な生地は ザクっと織ってあるだけなので、縫っている最中から裁ち目の所で糸がほつれていきます。

織の良し悪しで 縫いやすい、縫いにくいとなります。経糸と緯糸の交わりが垂直になっているものほど 綺麗に縫えます。そして 耳がぼこぼこになっている反物はとても縫いにくく 仕上がりもよくありません。

特に 耳がぼこぼこになっていないかを見てほしいのは 大島紬とか結城紬といった紬の生地です。

今のような点を見るだけでなく その上に 更に注意してほしい事があります。

それは 次の機会に・・・・。

どんな着物をほしいのか目的を持つ

着物には価格には関係なく その場にあった着物を着るということをします。

たとえ お店で豪華な訪問着をすすめられても、歌舞伎鑑賞、相撲観戦に必要ないのです。 逆に フォーマルな場所や 出席する時の立場などによって 着る着物に気をつかう場合があります。 卒業式や入学式に PTAの役員の立場で出席するのでしたら 紋がはいった着物を着た方がいいのかもしれません。

紬 お召 小紋 いわゆるおしゃれ着でいいのなら 付け下げや訪問着といった少し格が上になる着物を見る必要はありません。店員は その時 売りたい着物がありますから そうした着物を見せようとします。

「こんな着物がほしいのです。」というと それに対する返答で お店の実力がわかるかもしれません。