織物編5 糸の撚り方向と平織の関係

織物はさまざまな糸を組み合わせますが, 糸の撚り方向によって 同じ織組織でも外観や地合が変わります。

1.経糸緯糸に同種のより糸を用いた場合

経糸と緯糸の撚り方向が同じ

  • 地合が粗くなる。布面でのより方向が相反するので、組織が不明瞭で、乱反射のため光沢に乏しい。

2. 経糸緯糸に異種のより糸を用いた場合

経糸と緯糸の余技方向が逆

  • 織り目が明らかになり光沢もある。

縦糸と緯糸の接触面を考える

次はちよっと頭を使います。 たて糸とよこ糸の接触面でのより方向を考えます。より方向が同じだと接触面では より方向が同じになります。このようになると 糸の密着度がよくなります。反対に より方向が異種になると接触面ではより方向が交叉しますので糸の密着度が悪くなり 糸が滑りあうために 多孔性になります。

経糸と緯糸の接触面について

織物編5 糸のより方向と綾織の関係

織物はさまざまな糸を組み合わせますが, 糸の撚り方向によって 同じ織組織でも外観や地合が変わります。

斜文織 (綾織)

斜文線は糸のより方向で明らかになったり、ならなくなったりします。逆にいうと 斜文線をどのようにするかで たて糸とよこ糸のより方向を変えるということになります。
これは一つの例ですが 綾織の斜文線は左下から右上なるのが基本です。
斜文線を明らかにしたい時は 斜文線の方向とは反対に糸のより方向が走るようにします。

綾織 経糸と緯糸の撚り方向が同じ

斜文線をめだたなないようにする時は 斜文線とより方向を同じにする。経糸と緯糸の撚り方向が逆

織物編5 糸のより方向と朱子織の関係

光沢のあるのが朱子織の特長です。 原則として 朱子線の方向を布面での糸のより方向と一致させると綺麗にみえます。

例) たて朱子織はたて糸を密にして よこ糸はほとんど布面にあらわれないようにします。

朱子織の経糸と緯糸の撚り方向
実際の着物の織物はもっと複雑なので このルール以外の物がたくさんあると思います。大昔に勉強したことを復習して掲載していますが、織物組織図や糸のより方向を図にするだけで 頭がぼやけてまいります。ほんとのプロの方 もし図などに間違いがあればご一報ください。