着物の仕立て直し

シチヘンゲ

着物は多少 太ったり 痩せたりしても 着ることができるといいます。これが転じて、着物はフリーサイズと思っている人もいますので、悲しくなってきます。私の経験では身巾は5キロ変われば変化に気づき、10キロ変わればあわなくなります。
着物の仕立て直しというのは手間がかかります。まず「ほどく」のに時間がかかります。ほどく時に手縫いであっても生地を傷めてしまう時があります。また ミシンは 糸を抜いたら 穴があき その穴がふさがらない時もあります。生地を傷めないように慎重に糸をぬかねばなりません。大きくする時には以前の縫い跡をどのようにするのかを考えなければなりません。
綺麗に縫い直せるかはやってみないとわからないのです。最初から縫う時には手が入れられますが 途中からの縫いなおしでが手がちゃんとはいらない所で縫い直したりします。結局はそれが 手間がかかり、綺麗に縫い直せないにつながります。手間がかかりますという事を中々理解してもらえないのが現状です。もともとの工賃が低いのでなおしの料金は 必ずしも労働にみあう料金にならないのです。
「フェアートレード」をできるだけしたいと思うならば 直接 和裁士に仕立てご依頼するのがいいです。
今は ミシン縫いの着物も珍しくはありません。すべてミシン縫いの着物を仕立て直すような時代がきたら どれだけ 手間がかかるのだろうと はるか遠くの山を見てしまう。

実際の仕立て直しについては 和裁 着物の仕立て直しをタップしてください。

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