基礎編6 女物の着物の種類と寸法

ハゴロモギク属

女物の着物の種類と寸法の関係

着物は重ねて着るので 下に着る着物と上に着る着物の寸法を加減します。既製品の着物は業者によって寸法が異なるのですから 綺麗に着れなくても当然です。たまたま寸法があっていればなんとかなりますが・・・。着ていると後ろ姿がわかりません。着物を美しく着たかったら 後ろ姿を写真にとってもらうことをおすすめします。
女物着物 長着と長襦袢の寸法の注意点
上記の図でオレンジ色の部分は長襦袢をあらわしています。寸法が大きくて でてしまっています。裄 袖丈 衿肩周り この3点を長着を基準にして寸法を少しずつ加減します。女性は袖に振り口があります。長襦袢と長着の肩巾と袖巾そして袖付があっていないと振り口から長襦袢がでてきたりします。衿の部分では 赤い色の半衿が波うっていますが 衿が上手く着られない時は 寸法が大きく違う可能性があります。長襦袢の身丈も 気がついたら 長襦袢の身丈が長い?という時もあります。あまり うれしくない話ですが 若いころに作った長襦袢が 長い!! という時もあります。身長が縮んだ? 痩せた?

部位別の寸法の加減

名称 長襦袢 長着 羽織 道行コート
下着 上着
袖巾 -2分 -1分 基準 +1分 +2分
肩巾 同寸 同寸 基準 同寸 同寸
袖丈 -2分 -1分 基準 -5分 -5分
付け込み 同寸 同寸 基準 同寸 同寸
繰越 同寸 同寸 基準 +1分 +2分
袖付 -2分 -1分 基準 +2分 +3分

 

羽織の袖が長すぎる場合の例です。

長着の上に着物を着た後ろ姿
袖の振りを見ると羽織の袖が長着よりもだいぶん長い
羽織の着た女性の後姿です。羽織の袖丈が1尺5寸 長着の袖丈が1尺3寸  この着物は袖丈があっていないだけですが、裄があっていないと振り口がら長着の袖が飛び出すことにもなります。羽織は長着の汚れを防ぐ役目もあるので、小さい羽織は意味がありません。大きすぎたり、長すぎたりすれば じゃまになってこれもよくありません。

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