織物編9 一重組織 綾織と朱子織

斜文織の変化組織

経糸と緯糸の密度が同じ場合 正則斜文織は45度の角度で斜文線ができます。45度より急になると急斜文 緩やかになると緩斜文といいます。下に45度の斜文織を掲載しましたが それを基準に急斜文と緩斜文を作る方法です。

正則斜文織

経糸と緯糸に数字があります。これに注目します。

 急斜文

緯糸に注目して つまり緯に並んでいる数字をみて偶数の数字の箇所を省いていきます。すると角度が急になるのです。

急斜斜文織

◎ 緩斜文

経糸に注目して偶数の数字の列を省いていきます。すると緩やかな斜文となります。

緩斜文織

抜き取るのは さまざまな方法が考えられます。例は一本交互ですが三本ごとに一本ぬくなどもあります。

 曲斜文織

正則斜文織とそこから誘導した急斜文織や緩斜文織を組み合わせると曲斜文織ができあがります。

曲斜文織

上の組織図で見るとほんとに曲がっているのか良くわかりませんがこれを複数枚並べると 曲がっているのがわかります。

曲がっているのを確かめた図

◎ 山形斜文

上下又は左右に山形をあらわした組織を山形斜文という。
山形 斜文織

 破れ斜文

例えば 破れ斜文は緯糸の並び方を変えるとできます。他にも並びはあります。

破れ斜文織の例

朱子織の変化組織

朱子織の変化組織の例

正則朱子織とは飛び数が一つでした。六枚朱子織はできなかったのですが、変化組織になるとできるようになります。飛び数が一つではなく 変化します。もちろん他にもたくさんあります。これはほんの一例にすぎません。
正則朱子織については織物編4 朱子織についてをご覧ください。

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