松竹座や国立劇場の建て替えが入札不調で進まず、
美術館や博物館は収蔵庫が足りず、修復家も育たない。
大学の研究費も細り、文化の現場はどこも息切れしています。
一方で、関西万博はとりあえず 成功し、その勢いを文化にも少し分けていただきたいものです。
そもそも日本の文化予算は、ヨーロッパ諸国の10分の1以下。
フランスやドイツが“文化は国の誇り”と胸を張る一方で、
日本では“文化は節約の対象”として扱われてきました。
その結果が、収蔵庫不足や修復家不足という現場の悲鳴です。
カジノを作る前に、まずは今ある劇場や美術館を
安心して使えるようにするほうが先ではないでしょうか。
そんな中でも、文化を愛し、未来のために多額の寄付をしてくださる方々がいます。
その志に報いるために、寄付額に応じて
“税金のほうを1〜2年ほど冬眠させる制度”を創設してはいかがでしょう。
文化を支える人々の善意に、国が少し背中を押す仕組みがあれば、
劇場も博物館も大学も、もっとしなやかに未来へつながるはずです。
