帯の胴まきの位置と体との関係
上手に着物を着るヒントの投稿ページで「みぞおち」や「肋骨」と帯枕の紐の関係をいいました。帯結びは若い人は高めに結びます。振袖は成人式で着る人が多いですが、振袖の帯結びは高いのです。昔の人は慣れているからかもしれませんが中年女性でも帯は高い位置に結んでいました。現在は着物が着慣れないことや身長が高くなったこともあり、低くめの帯結びになっています。右側の人は振袖よりは低い帯位置ですが、背の高いモデルさんのような人はもっと低い位置に締めている場合もあります。
裾はまっすぐに着付けるのではなく裾すぼまりにします。 上前衽つまり右脇が少し上にあがるようにして着ます。その方が歩きやすいからです。正装などの足袋が隠れるように着る場合にしたほうがいいことです。
全身の図は画面の都合上、六頭身になっています。七頭身ぐらいが平均だと思うのですが、
長着の紐
- 裾を決めてから最初に結ぶ腰紐の位置が一番肝心。
- おへその位置で結ぶ図が多いです。 腰骨で紐を結ぶ締め過ぎるという事がありません。
- 腰骨で紐を結ぶ時は下着には注意が必要です。大きな下着はやめましょう。
- 帯の位置は少し上の方が足が長く見えます。
- 着物の身丈は裾の位置、腰で結び、帯を締めた時の全体のバランスがよく、おはしょりの巾が丁度になれば、その身丈がベスト身丈になるのと同時に 最低必要な身丈です。 (おしょりは調節しない)
- この寸法を覚えておくと役に立ちます。
人の体格はさまざまです。時には 足が短い人または胴が長い人がいます。そうした人は迷わず 腰骨よりも高い位置で紐を結んでください。丸い印はおへそのつもりですが、おへその位置が共通しているのかは不明ですが、骨盤よりは上にあると思います。太鼓腹になるとさがるかもしれません。