女子の羽織の着方

ガザニア

首の後ろ側を折って着る。

和服の衿は首の後ろ側の部分を「衿肩まわり」といいます。女性は羽織の衿肩まわりを外側に折って着ます。そして 折りやすいように千鳥くげをします。男性の羽織の衿肩まわりに千鳥ぐけはしません。なぜしないのかというと 三通りの着方をする歴史があるからです。「立てて着る、外側に折って着る、内側に折って着る」「千鳥絎け」は見せるものではないという前提があることがわかります。だから 衿を立て着るならば 千鳥絎けを解いた方がいいのです。

衿の後ろ側を折って着ていない
衿の後ろ側折って着る

女性は袖の入れ忘れに注意!

羽織を着る時、長着のたもとを持って腕をとおすようにします。長着にあわせて作っている時は羽織の袖丈の方が短くなっています。羽織の袖の中に綺麗に長着の袖を納めます。羽織の紐を結んだらお袖の点検を忘れずに!!!

お袖の振りを入れずに着ている
お袖をいれている

女性の羽織紐の結び方

短い組みひもの羽織紐の結び方

羽織紐の房が下を向くように結びます。結び目を左にします。男性も短い紐の時は左記のような結び方にします。真一文字にしている人もいます。房が上向くのはおかしいです。房が横に向くまででとめておいてください。羽織紐の結び方ヒント

羽織の紐の結び目と帯締めの結び目も同じ。このようにそろえた方が綺麗です。羽織紐の位置としてはもう少し上の方がいいです。
羽織紐の位置

羽織紐をつけるための紐通しの事を「乳付け」といいます。この名前が示すとおり 乳の位置に紐を通す輪を昔は身頃に縫い付けていました。つまり 昔の紐位置は帯の上になっていました。 羽織を着ていると ほんとうはその位置の方がいいのではないかと思う時があります。今は羽織紐が長い物が多くなっています。 紐の位置が下過ぎると 羽織の着崩れがおきます。

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