長襦袢の概要 無双袖

賢い長襦袢の作り方 着方

「袷を着る」「単衣を着る」の中心は長着(着物)のことです。

  1. 長襦袢で気候調節する。
    • 10月から4月までは袷を着る時期です。10月は 暑い日もあります。2月ごろは大変寒いです。長着は袷を着ますが、まだ暑いと思えば単衣長襦袢を着て、真冬は袷長襦袢を着て、気温調節をします。
  2. 長襦袢の裄と袖丈と袖付は長着より短くします。
    • 裄は肩巾と袖巾に分かれます。長着と長襦袢の肩巾は同寸。袖巾は長襦袢を狭くします。長着の袖口から長襦袢の袖がでないようにします。長襦袢の裄が短すぎると長着の袖口がすぐ汚れてしまいます。
  3. 長襦袢の袖の躾(しつけ)
    • 長襦袢の袖の躾は取りません。 長襦袢の生地は柔らかいので、型がくずれがおきます。それを防止するために躾がされています。名前を「飾りしつけ」といいます。他にも半衿に飾りしつけをしている時もあります。

無双袖(むそうそで)

裏を表と同じ布地で作る袖の事 なぜ長襦袢の袖は裏も表地で作るのか?

長襦袢の無双袖
長襦袢の無双袖

着た時、長襦袢の袖は  表よりも裏側の方が見える のです。男性は振り口はありませんが、7寸(26.5センチ)の袖口があります。女性は6寸(23センチ)の袖口 袖丈によっても変わりますが 振り口の二箇所で長襦袢の裏側がよく見えます。裏側も表と同じ扱いなのです。真夏になると暑いので単衣袖になります。
長襦袢には 1.袖が無双袖で身頃が袷になっている 袷長襦袢  2.袖は無双袖 身頃は単衣になっている 単衣長襦袢  3.袖も身頃も単衣になっている夏用の 単衣長襦袢  この三つの種類があります。身頃の詳しい説明は下に掲載しています。

丸み

長着の袖の丸みが大きくなければ長襦袢の袖は広袖又は平口袖にします。ほとんどおなじ意味ですが袖口下も空いた状態にするのが広袖。袖口の裏が表にふきとしてだしている袖を平口袖といいます。(私が習った学校では袖口の裏側を少し出すと習ったので、平口袖の説明は納得いくのですが 袖ひとつとっても さまざまな仕立て方があります。)
長着の丸みの大きさが1寸以上になると長襦袢の袖にも丸みを付けた方がいいのではないかと思います。袖の丸みもあわせないと 女性の場合振り口から長襦袢がでてしまいます。


身頃について

長襦袢にはたくさんの種類があります。現在の主流は女物では関西式の長襦袢 男物では関東式の長襦袢です。 長着と部分的な名称はほとんど同じです。長着の衽に相当する所を立衿といいます。立衿の巾には2寸と3寸があります。標準寸法では2寸、身巾の大きな人は3寸にします。同じ生地でできます。

関西式袷長襦袢の図
二寸巾と三寸巾の立衿の長襦袢

男性の衿巾は長着の衿巾1寸5分より1分狭くして1寸4分にします。裾にいくほど1分ほど広くする仕立て方もあります。
女性の衿は木綿で作った芯を使う場合が多いです。バチ衿がほとんどですが身巾の大きい人は広衿にした方がいい人もいます。関西式の方が身巾を広く取る事ができます。しかしあまり広くなりすぎると動作がしにくくなるので長着ほどの身巾は必要ありません。

関東式袷男物長襦袢の図
関東式袷男物長襦袢の図
見本 男物関東式長襦袢
見本 男物関東式長襦袢
見本 関西式女物長襦袢の図
見本 関西式女物長襦袢の図