織物編1 絹の繊維

着物に一番重要な絹繊維の特長

蚕が蛾になる前に繭を作ります。その繭から絹繊維がとれます。
繭は三層からなっていて 内・外層は紡績用 中層が生糸となります。

絹繊維

絹繊維の断面図

 

繭繊維はこのようなになっていいます。表面の「セリシン」を取り除くことによって光沢が増し 絹鳴りが生じます。このセリシンを取り除くことを精練といいます。精練前の絹糸は茹でる前の「春雨」みたいな感じです。くすんだ白い春雨です。精練しないと染色もうまくできません。

絹の光沢

絹糸の光沢の秘密

 

絹は三角形の形をしています。この形が他の繊維よりも光沢がうまれる原因です。
光が当たった時 表面で反射する、吸収する、通過する この三つがあります。 三角形だと特定の方向に反射する為によく光って見えます。この性質を化学繊維にも利用しています。

このページの最終目標は ちりめん お召 紬 などの着物の織物を説明したくて作っています。

繭の種類

家蚕絹
(かさんき)
家内で飼育した繭 種類はたくさんあります。
野蚕絹
(やさんき)
野山で生育している繭
生育が難しい。
エリ蚕 これ以上はわかりません
柞蚕絹 タッサなど 中国やインド
天蚕絹 山繭

野蚕絹は家蚕絹に比べて強度が大きい 不純物も多く 染色には難があります。 たとえば 天蚕は鮮やかな緑色の繭の色をしています。糸も緑色ですが たぶん他の色にするよりその色を生かした方がいいのでしょう。天蚕の糸で刺繍をした着物を見たことがあります。お茶で染めたみたいなきれいな緑色でした。

  1. 生繭 乾燥を行っていない繭。繭はほおっておくと蛾になります。
  2. 乾繭 貯蔵に耐えるように乾燥させた繭
  3. 玉繭 二頭の蚕で一つの繭ができている。これから作った糸を玉糸という。

次は絹糸の製糸や糸の撚りについてです。