和裁中級1 引き返し仕立て

袷の着物で表の生地と八掛けが同じ生地でできているのを共八掛けといいます。
共八掛けでは 表身頃と八掛けが別々になっているのと、表身頃と八掛けがつながっている場合があります。つながっているのを「引き返し仕立て」というそうです。私の習った学校では 「どんぶり」 と言っていました。

引き返し仕立ては 仕立て屋が決めるものではなく、製造元や紋匠さんが決める事です。袷喪服は引き返し仕立てになっていることがほとんどです。喪服は無地なので 多少は裾位置を変える事が出来ます。
留袖などの柄がある場合は ほとんど出来上がり位置を変更することはできません。裾の位置を多少は変えることができると 身長が高くて身丈が必要な場合 裾の位置を変更して できるだけ 着る人にあった身丈にするということですが、表の身頃がたくさんいる分 裾回しの生地が少なくなるので 裏生地が余分に必要になります。
五つ紋男物黒紋付の図
仕立て上がった着物が引き返し仕立てになっているのかどうかを確かめるには ほどいてみるしかありません。