裄なおし2

裄なおしの方法

1 身頃と袖を離します。
袖巾はそのままで 肩巾をほんの1分(3.8ミリ)伸ばすぐらいなら 袖をはなさなくもいいですが、 たいていもっと多く広げるので 身頃と袖ははなします。

袖を身頃からはなす
2 肩巾を広げる
新たな肩巾―後巾<1寸(約3.8センチ)  新たな肩巾―後巾>1寸(約3.8センチ) これでかなり手間がかわります。

★ 肩巾と後巾の差が1寸までの場合。
身八つ口をほどきます。 新しい肩巾と脇どめを直線に結んで身八つ口を縫いなおします。単衣では縫いこみをくけなおすだけですが 袷では前後の身八つ口を縫いなおします。当然 形になっているものを縫いなおすのはやりにくいです。

肩巾の縫込みをみる

★ 肩巾と後巾が1寸以上ある場合
肩巾と後巾の直線が緩やかになるまで脇をほどことになります。
1寸以上の差があるのに後巾を広げなければ 袖付や身八つ口を直線ではなく 曲線になっしまいます。それほど無理しているのです。
脇をほどくとなると 単衣と袷では時間がかなり違います。袷の場合は 表と裏両方を縫いなおします。裏側はいろいろな仕立て方があるので その方法を理解してからになります。

肩巾と後巾の差が3.8cm以上になる場合は脇どまりの下から縫い直す可能性がある

3 袖巾を縫いなおし 身頃の準備ができたら 袖をつけなおします。

なぜ肩巾をだすだけなのに下までほどくのか?

縫込みつる
袖付をほどかずに肩巾を広げると 袖付から身八つ口の縫いこみがつってしまいます。つったら縫いこみを伸ばすぐらいしかなおす方法がありませんが、それでなおる保証はありません。最初からつらないように縫った方が早くできます。
※ 女物の着物は肩山から脇どまりまで直線で結ぶの普通です。その方がシルエットとしても綺麗だからです。後巾と肩巾が同寸ならば裾から肩までまっすぐになります。仕立て屋さんによっては異なる縫い方もあります。その場合は できるだけ体にそわすようにと 抱き巾で狭くしたりする縫い方です。


袖巾の変更

袖巾を広げる時には 左右の袖の振りをほどいて 袖口や袖口下からの巾をすべてみる必要があります。
部分的に見ても 隠れていた部分に何らかの難があったり、生地巾が一定でなかったりします。
また ほどいたところの筋が汚れていたりします。
振りの部分で袖巾をひろげる

袖口の所で縫込みを切って仕立てている場合があります。その場合は 切っている巾によっては 袖口部分をほどいても意味がない場合があります。

振りだけでは足りない場合は袖口側を縫い直す方法もある