平面構成を変える事なく 洋服のように簡単に着ることができないだろうかと 考える事があります。でも 残念ながら よい案が見つかりません。
お端折りがあることで 裾位置を変えられる 衣紋のぬく量を変えられる おなかをめだたせない この三つの利点があります。最後の ぽっこりおなかをめだたなくするという利点も なかなか捨てがたいことです。
お亡くなりになった十八代目の中村勘三郎さんが「型をしっかりおぼえたあとに型破りになれる」という言葉を残しています。歌舞伎だけでなく 和服も同じだと思います。和服は平面構成というのが型です。そこは 残しておいて 型破りを考える以前に 和服から洋服に移行したのが現実です。
型を変えない範囲で 和服の仕立てを変えることはある程度できます。