針について

シチヘンゲ

2018年 1月 阪急百貨店の催し「金沢 加賀 能登展」というのがありました。もう何年も前から 1月の末ごろには 毎年その催しがあります。

そこに 「目細八郎兵衛商店」というお店がありました。さてそこで和裁に使う「四の二」という針を購入しました。

私は「京都の本家みすや針」 を使ってきました。近頃 問題がでてきました。絹針というのは細いのです。細いという事は 穴がとても小さいのです。

日常生活 眼鏡は全く必要がありません。それどころが まだ その大きさが見えるのかと驚かれるような目のよさです。

手縫い糸の質も変わってしまったと思います。穴に糸を入れる時 針に触ったけど入らなかった時 糸の先端が割れます。糸の撚りが衝撃で割れるのです。私の目には先が割れてしまった瞬間が見えます。

割れると糸の先の方が穴より太くなってしまいます。昔の糸は 多少あたっても 先が割れなかった・・・。しかたなくにぎりばさみでもう一度斜めに切ります。しかし 切っても切っても 以前のような 斜めの切り口にならないのです。

針に糸をいれる時だけが不自由で他の作業は眼鏡がいらない、むしろ眼鏡があると和裁がやりにくいです。できるだけ 眼鏡をかけずに仕事をしたいのです。

昔からこの時期 阪急百貨店の催しこのお店がきていたかどうかまでわかりませんが針を作っているお店があると聞いて見に行きました。最初は つむぎ針の「四の二」という長さは売っていないのだなぁ?と思ってみていたのですが、絹針 「四の二」の見本を見せてもらったら  穴が縦の大きさに開いていて大きかったのです。

早速 「一包み」 購入し 縫ってみました。

穴が大きいので 糸をいれるのには苦労しませんでした。ちょっとした穴の大きさでこれほど変わるものかと 「びっくり」します。

穴が大きめということは 穴の周囲が弱いということです。まだ 使い始めたところですが 針が「ボキット」と折れる前に穴の部分がかけました。

使えば 必ず穴の周囲が割れて使えなくなるならば 糸を通す所が弱いということです。すぐ 穴が破損して 使い物にならなくなるのと 糸が通せなくて いらいらするのと どちらがいいでしょうか?。

絹の手縫い糸は 昔と比べると細くなりました。JIS規格は通っているのだろうと思いますが・・・。 また 糸が滑るようにするための何かの薬剤が変わってしまったのか?と思います。 蝋引きといって縫う糸には すべりやすいようにする工程があるそうです。昔の手縫い糸の方が 張りがあったと思います。張りのある糸の方が穴にいれやすいです。ちょっとしたことが どんどん 悪い方向へといっていると思います。 これも 長年 和裁をやってきたからわかることですが。できれば そうしたことは感じたくなかったと思います。

ちなみにつむぎ縫いの針は四の一の長さしかありませんでした。

糸を通せなく難儀している人は目細針のような穴が大きめな針を使ってみるのもいいのではないでしょうか。

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