祖母や母親の着物を娘や孫に仕立て替えるということができるというのが 一般的な着物のイメージなのかもしれません。女性から女性 男性から男性です。
以前に 夫の着物を妻に仕立て替えるということをしました。夫がかなり身長の高い人で 妻が低めの身長の時はいいのですが だいたい 着物は生地を足さないと仕立てられません。つまり 不足分の生地を用意する必要があります。
夫の着物がアンサンブルの時 (表生地の羽織と着物が同じ) 着物だけを妻に仕立て替える場合は 羽織の生地が使えるので 不足の生地を用意する必要はありません。
男物の羽織はけっこう長い時もあります。羽織の身丈が短くてもいいとか肩裏は違う物にするとか そうした場合は 着物の不足分を羽織からとれる場合もあるかもしれません。
裏のことですが、男物の通し裏を女性用にするのは できないわけではないですが 女物の仕立てに使う胴裏 八掛けを使用した方がいいのではないだろうかと思います。
夫の着物 つまり男性用の生地なので 場合よっては 重いのもあります。お勧めするのは 大島紬のような軽い着物です。 以前 仕立て替えた着物も 亀甲文の大島紬でした。