止めの位置
着物を縫う時に止めをする場所があります。それは部位と部位が重なる所の起点で力がかかる所です。しっかり縫う必要があります。止めは大きく分けると糸でする方法と布を縫い付ける方法の二種類があります。他にも止めをする位置はありますが ここでは 一般の人が着物を着た時に 少し注意してほしい所を紹介します。
よく着物を着る方なら経験があると思いますが 袖口や袖付や身八つ口がほつれたり 最悪 生地が破れたりします。布そのものが傷んで 破れる時もありますが そうなる前に対処してほしいです。男性で衿先をよく引っ張る人は衿の部分がほころぶ場合もあります。
止めの種類
- 四つどめ、八つどめ などといって糸を使って裏側で止めて表にはださない方法。
- かんぬき止め、虫とめ といって 糸でして 表側に見える方法。
- 布を縫い付ける方法 二つあります。
布でする場合
普段に着物を着る人が少ないので 布で止めをする事はあまりありません。割り増し料金を取られる仕立て屋もいると聞きました。その気持ちはよくわかります。小さい布を縫い付けるのは簡単ではないからです。無粋にミシンで縫い付けるのは論外なので除外しますが ミシンの技術では ちょっと難しく 手縫いのようには縫い付けることはできません。
「挟むように縫い付ける方法」と「振り口や身八つ口に沿うように縫い付ける方法」があります。 止めている部分がほどけないようにするというだけなら 挟む方法でいいと思います。しかし 沿うように縫い付けた方が 振り口や身八つ口を引っ張ってしまった時 その方向に対して より強くなると思います。
挟む方より沿うように縫い付ける方が時間がかかります。