織物編2 糸の太さと絹糸の名称

糸の太さ

  1. 定重式番手 紡績糸に使う単位です、綿糸は紡績糸です。番手数が大きいくなるほど糸が細くなります。
  2. 定長式番手 繊維やフィラメント糸に使います。 1グラムで9000メートルあれば 1デニールです。デニール数が大きくなるほど糸が太いです。絹糸に使う
  3. テックス番手 すべての糸に使えるように採用した番手。標準長を1000Mとして一定重量1グラムあるものを1テックスとしています。

絹糸を14中から21中といいましたがこれは 14中は9000メートルで13グラムから15グラム。21中は9000メートルで20グラムから22グラム。繭は自然のものですので 金太郎あめのようなわけにはいきません。繭の種類によっても 一定の絹糸をつくるには量が異なります。

糸の太さは14中から21中といいましたが、どこかのお店で13中という細い糸を作ることに成功したとありましたが、今そのページが行方不明です。とにかく 絹糸は細い方が上等なんだそうですよ。繭には くず繭とかいって きれいにな糸にならないようなものもできます。事故繭は紡績して糸にします。その糸を絹紡糸といいます。

絹糸の名称

撚りの方向や撚りの回数だけでなく 他にもさまざまな糸の種類があります。例えばこのようなものがあります。

  1. 無撚り糸
    • 撚りのかかっていない糸のこと。
  2. 片撚り糸
    • 右撚りか左撚りどちらか一方の撚りをかけた糸のこと。
  3. 諸撚り糸
    • 片撚り糸を二本以上ひきそろえて、これにかかっている撚り方向と反対方向に撚りをかけた糸。片撚り糸と無撚り糸の組み合わせもある。
  4. 平糸
    • 絹糸で撚りをかけていない糸のこと。
  5. お召糸
    • 緯糸で1メートル間に300回ほどの下撚りをかける。精練染色したあとに 1メートル間に1400回から1500回ほどの強撚をかけた糸
  6. 玉糸
    • 玉繭から作った糸。玉繭は一つの繭の中に蚕が二頭以上いる繭の事。
  7. 八丁撚糸
    • 八丁撚糸機を使って撚った糸のこと。強力な撚りをかけられる。生地端にはんこがしてあることがよくあります。糸の名前が記載してある時はたいていこの糸です。よくわかりませんがこの機械が特別なのかもしれません。八丁練糸の表示
  8. 壁糸
    • 飾り糸の一種 太い糸に強い撚りをかけます。無撚糸の細い糸と太い糸をひきそろえて反対の撚りをかけます。太い糸の撚りがもどって 細い糸の周囲に螺旋状にまきつきます。名前の由来は日本家屋の昔からある壁の下地からくるそうですが 近所にそんな壁の日本家屋がないのでよくわかりません。あってもよくわかりません.。
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