縞柄とは

二色以上の糸で、縦、横、斜めの筋を織りだした物や筋によって構成された連続模様をいう。倭文(しずり)、綺(かんはた)、筋織り(すじおり)などといっていたが、南洋諸島か渡来した筋織物を珍重して島とよぶようになった。

縞の種類

縞というのは縦方向だけではありません。
縦方向をたて縞、横方向をよこ縞、縦と横が直角に交わると格子縞、
右上がり、左上がりになると斜め縞、 右上がりと左上がりが交差すると菱となります。名前は縞を略して表現しているものもあります。
糸から染めて織ったのではなく、生地を染めた場合には「○○染」という時もあります。

太さによる縞柄 縦縞

万筋 かなり細かい縞
千筋 万筋よりは粗い縞模様
金通し縞 大名縞二本を並列させて一つの縞に配したもの

1 万筋万筋

2 千筋千筋

3 金通し縞金とおし縞

大名縞 縞糸二本に地糸六本を繰り返し配列する。千筋とどのくらい違うかはわかりません。
棒縞 縞糸と地糸が同じ巾の太い縞柄。この縞で大柄のものを大棒縞、小柄のものを小棒縞という。小棒縞は千筋よりも大きい縞

4 大名縞大名縞

5棒縞棒縞

 

形状による縞柄

よろけ縞 波状の縦 模様
やたら縞 筋の間隔や色の配置が不規則な縞模様。乱立縞ともいう
斜め縞 縞の太さが同じ。手綱文ともいう

6 よろけ縞よろけ縞

7 やたら縞やたら縞

8 斜め縞ななめ縞

立涌文(たてわくもん) 立枠文 二本の曲線を相対的にふくらませたり、せばめたりする。
滝縞 滝が落ちるように太い縞をしだいに細い縞に並べたもの。左右に細くしていく両滝 片側に細くしていく片滝もある。
子持ち縞 太い縞の横に細い縞がある。太い縞の片側に細い線がある 「片子持縞」 と 両側に細い縞がある「両子持縞」がある。親子縞 大小縞 ともいう。

9立涌文たてわく文

10 滝縞滝縞

11 子持ち縞子持ち縞

やぶれ縞 図なし 縞柄の間に他の文様が柄がかれて、縞が中断することからその名ができた。
朧縞 おぼろしま 図なし 紺の地糸にねずみ色の縞糸をつかって織り、縞が不鮮明なもの。

横縞

日本はもともと縦縞ではなく横縞の柄の織り物の方が支流でした。16世紀から17世紀つまり 江戸時代の木綿の普及などにより筋によって構成された連続模様が庶民の人気をよんだ。
横滝縞  縦の滝縞を横にした柄
鰹文  鰹の背からお腹の柄を模したもの。藍が多い。

12 横滝縞横滝縞

13 鰹文鰹縞

 

崩し縞

14 二崩し縞二崩し縞

15 算くずし縞三崩し縞

16 四崩し縞四崩し縞

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