羽織とコートの違い
項目 | 羽織 | コート |
TPO | 外出時も室内でも着られる 紋をいれて礼装用になる |
室内では脱ぐのが礼儀 |
衿 | 衿巾は一定 | たて衿と小衿に分かれる 道中着は分かれていないのもある |
前下がり | ある | どちらでもかまわない |
縫込み | きせをかける | 割る |
内ポケット | ない | ある |
その他 | 男女で違いが明確にある | 男性はほとんど着用していない 羽織の上に着る時もある |
紋 | 男性は礼装 女性は略礼装 |
あまり入れない |
縫込みを割る
縫ったところはきせをかける方法と割る方法があります。コートは基本的に割ります。(一部 袖などは割らない) 厚手のウールも割ります。コートは防寒着です。13針で縫うのが基本です。1寸間に13針の縫い目があるように縫います。
コートと羽織の身丈。
昔は 羽織の上にコートを着て外出するということが普通でした。 昔は その前提があったので 羽織よりもコートの身丈を長くしました。
羽織は室内で着ていていい服ですが、コートは防寒着という設定です。お正月に 家で着物を着るとしたら 室内で 着物だけでは寒い時 羽織を着るのが常識で コートは着ません。
また 対で着るならば コートの裄を羽織より肩巾は同寸で 袖巾を1分 大きく縫います。また 袖付も 羽織より少し長くします。