和裁初級4 横方向の柄

青い花

横方向の柄の着物

横柄はたくさんありますが、基本的な柄のあわせ方は三種類あります。
(後から見た時を例にする。)

  1. 横に柄を並べる方法
  2. 市松模様にする
  3. 横の柄をあわせない

横方向の柄の例3つ

長襦袢 市松模様に配した写真

格子柄の長襦袢
この長襦袢は身頃の3番目と4番目の市松模様がくるっています。この間は内あげの部分なので生地をつまんでいます。
多くの場合 横の模様は3番の「横の柄をあわせない」 配置にします。

横柄をあわせない理由

仕立て寸法と反物の丈により、生地そのものに余裕がないために市松模様などにできません。たとえ 生地に余裕があったとしても、袖、身頃、衽は柄をあわせても 衿の柄はあわせられません。 衿の部分だけあっていないのは不自然なので ↓のようにする方が一般的です。

柄をずらして配置する
↑の反物で 横をあわした場合
横柄をあわせた場合
市松模様に配した場合市松模様に配置した

よく見ると 横柄をあわせた場合も市松模様に配した場合も衿と身頃の柄があっていません。

横柄をあわした場合を例にしてなぜあわないのかを解説します。
衿には衿肩まわりというほぼ一定の首が入る部分があります。洋服でいう首まわりという部分です。左右の衿の部分で柄がつながるような着物は衿肩まわりのことを考慮して染めます。考慮する着物はすなわち絵羽の着物です。単なる 着尺、小紋、最初から柄があうようには染めていません。

すべての柄があわせられない理由

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