付け下げの袖の柄位置 1
着物の袖は袖山を境に前側を内袖、後側を外袖といって区別します。付け下げの柄は衿、衽、身頃、袖とまたがって柄を描かない。つまり続き柄になっていないというのが特徴です。
お袖に柄が一つの時
右袖の後側つまり右外袖に柄を配置される。 ↓
左袖の前側 つまり 左内袖に柄が配置される。 ↓
左右に柄があり 柄の大きさや派手さに違いがある場合
右外袖に大きな方の柄にして、左内袖に小さい方の柄にする。 ↓
右外袖に小さい方の柄にして、左内袖に大きい方の柄にする。 ↓
仕立てる前のすみうちはどのようになっているのか?
「すみうち」にはあらかじめルールがあります。このルールがいつ決められたとかそのようなことは全くわかりません。学校でもその歴史を教えてくれたわけではありませんが おおむねこのようになっています。
「レの字」になっていると 斜めになっている方が前側です。「横棒一文字」は裁つ位置または 中央であるという印です。
多くの付け下げは下の図のように、お袖の中央のすみうちは横棒一になっています。この場合は 製造者からの指定がないので、袖に柄の違いがあった場合 どちらにするのにかは仕立て屋の裁量です。
↓下図のようなすみうちですと、すみうちはレの字ですので、袖の柄は決められています。