元横綱の死

54歳で 元横綱 曙太郎さんが亡くなった。

曙さんの死を 早すぎると報道するけれど そうなのだろうか? 日本人の平均寿命が 80歳を超えたものだから 早い死と感じてしまうのだが 力士は 違うと思います。何しろ 健康な力士は ほぼほぼいないと聞きます。糖尿病、通風、高血圧などの内臓疾患を患う人が多い。そりゃあそうだろう 日本人の平均体重とは明らかに違う。無理して体重を増やしている人も多い 無理な 増量は 大きな負担である。一般の人がひざが痛いと言えば 太目の人なら 減少しなさいと医者はいうだろう。曙太郎さんは 親方をやめて違う世界で現役に復帰した。昔 維新力という力士がいたが 当時の 幕内力士の中で最も体重の軽い力士だったが 引退してプロレスラーになった時の方が 体が大きくなっていた。相撲の世界とプロセスの世界 体のつくりも 変わらなければ 通用しないのだなぁと思いました。

曙太郎さんがキックボクシング K1の選手となり デビュー戦が紅白歌合戦の裏番組で放送された。ボブ・サップとの試合ですが ほかの選手とは 明らかに体格がちがう  相手にならないのではないかと 心配したが いわんこっちゃない 1ラウンドKO負けでした。この先 この世界でやるなら もっと 体を絞らないと通用しないだろうし 健康を損ねると予想できました。そのあと プロレスラーに転向していた。

角界が 無理な体重増を野放しにしていることで 力士の健康を脅かしていることは間違いないと思います。曙太郎さんより前に相撲界にはいった小錦関は体重270キロにもおよびました。こうした人に勝つために 増量しなければならなくなったことは大きいです。頭にシリコンまでいれて入門した舞の海のような無謀なことをした人がいたことや力士が集まらないということもあるのだろうが 身長制限は緩和されたと記憶しています。角界には体重別という制度がない。そこがまた良いということなのだが 親方たちが 内臓疾患にならないように 体重を増やしていく化学的な根拠に基づいたトレーニングを実践しているとは思えません。健康を脅かす肥満にならないと力士生活が存続できないというのは 間違っている。 心技体 とよくいうのだが 昔は 心がまだまだなどといっていたが 今は すべてにおいて 劣っているきがしてならない。

とはいえ ハワイ出身力士の一時代を築いた横綱曙は 父も横綱 伯父も横綱という若乃花 貴乃花の兄弟のライバルとして横綱 武蔵丸と共に角界を大いに盛り上げたその功績は大きいです。晩年は病気の後遺症のために 大変だったことを 亡くなってから知りましたが どうぞ 安らかにお眠りください。

 

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