宮詣り用の目的など
生後男児は31日目女児は32日目に産土神(うぶすながみ)に詣でることを宮詣りといいます。そしてこの時に正式に氏子となります。昔は地域でどこかの氏神さまの氏子となっていたので嫁入りなどでも氏子入りの儀式があったようです。地方によっては100日目で詣でる時もあるようですがこれは赤ちゃんの首がすわるまで待っているというきがします。
生後31日ほどの赤ちゃんがすたすた歩くことはないので出産後の母体に考慮して母以外の家族が抱いて宮詣りをします。現在は母方の実家が産着を送って父方の祖母が赤ちゃんを抱いて詣でる形式が多いように思いますが、決まっているわけではありません。
現在の宮詣り用の産着
大人と同じように下着ではなく比翼仕立てになっている時もあり 長襦袢は袖だけを作って下着に縫いつける方法にします。ネットを見ていると二枚襲ね?比翼仕立て?それとも上着だけなの?と思ってしまいます。全く説明がないので不親切な気がします。下着が付いているならば紐が二重に見えるはずです。このご時世ですが産着を作ってやろうという方がいましたらちょっとアドバイス。うまくいくと七五三で着る事ができます。七歳の時は大きくなるので着れませんが三歳と五歳の時に仕立て直せば着れます。お知り合いで和裁のできる人がいれば一番経済的です。ミシンで縫った産着はほどくのが大変なので仕立て直してくれた人に感謝を忘れずに!けっこうめんどうです。
宮詣り用の産着(掛け着)
- 一つ身の上着と下着の二枚襲ねが正式
- 宮詣り産着の袖を大名袖という。袖口下をふさがない濶袖の形式
- 一つ身と同じ布で帯を作る
- 紋を入れない時は背もりをつける
- 男児は染め抜き五つ紋 黒羽二重または色羽二重熨斗目模様
- 女児は縮緬の裾模様
- 袷は共八掛け
- 夏は絽を用いる
- 長襦袢もあります
- 帽子とよだれかけ 宮詣り用に綺麗なレースの物が売っています。よだれかけは必要です。
- 紋を入れない時は背紋飾りや背守りをいれる
- 紐付けには紐かざりをする
現在の宮詣り用の産着
大人と同じように下着ではなく比翼仕立てになっている時もあり 長襦袢は袖だけを作って下着に縫いつける方法にします。ネットを見ていると二枚襲ね?比翼仕立て?それとも上着だけなの?と思ってしまいます。全く説明がないので不親切な気がします。下着が付いているならば紐が二重に見えるはずです。このご時世ですが産着を作ってやろうという方がいましたらちょっとアドバイス。うまくいくと七五三で着る事ができます。七歳の時は大きくなるので着れませんが三歳と五歳の時に仕立て直せば着れます。お知り合いで和裁のできる人がいれば一番経済的です。ミシンで縫った産着はほどくのが大変なので仕立て直してくれた人に感謝を忘れずに!けっこうめんどうです。
産着の寸法 | |||||
項目 | 尺貫法 | メートル法 | 項目 | 尺貫法 | メートル法 |
身丈 | 2尺5寸~3尺 | 95cm~114cm | 袖丈 | 1尺5寸 | 57cm |
袖付 | 4寸 | 15cm | 袖巾 | 6寸5分 | 25cm |
肩巾 | いっぱい | 後巾 | いっぱい | ||
衿下 | 5寸~8寸 | 19cm~30cm | 前巾 | いっぱい | |
衿肩明き | 1寸 | 3.8cm | 合褄巾 | 3寸6分 | 13.3cm |
衽下がり | 2寸5分 | 9.5cm | 衿巾 | 1寸 | 3.8cm |
身八つ口 | 2寸5分 | 9.5cm | 紐丈 | 2尺5寸 | 95cm |
紐巾 | 2寸~3寸 | 7.5cm~9cm | 衽巾 | 3寸8分 | 14.3cm |
紐位置 | 肩から6寸 | 22.5cm | 寸法はメートル法と鯨尺を掲載しています。 |
宮詣り一つ身裁ち方図の一例
- 表の用尺が 8~8.2メートル 2丈1尺から2丈3尺の場合
- 紐も共布でとる時が多い
- 衽を縦にとり向かいに紐と衿をとるような方法もある。
一つ身紋の位置
- 背紋は衿付けより 1寸または 4センチ
- 抱き紋は肩山より 3寸または 11.4センチ
- 袖紋は袖山より1寸5分または 6センチで袖口などをのぞいた袖巾の中央にある宮詣り産着の仕立てなおしについて
- 紐位置を必要なら変える。
- 袖の仕立て直しをする。袖口と丸みを作る。
- 肩あげと腰あげをする。