男物の着物の種類と寸法
着物は重ねて着るので 下に着る着物と上に着る着物の寸法を加減します。
男性は対丈で着るので 着丈は女性ほど融通ができません。着付けが上手な人は 少し長いめに仕立てて、着る時に裾をあげて着ます。すると衿にゆとりができます。袴を必ずはくという人は身丈を短めにする場合もあります。
振り口がないので 袖丈があっていなくても気にならないし、長襦袢の裄と長着の裄があっていなくても 長襦袢の裄が長がすぎなければ 着られます。長襦袢の裄が短すぎると 袖口がよく汚れる原因です。衿肩周りが気になるのですが、男性は首回りにそわして着ることが美しく着ることへの一歩です。当然 長襦袢 長着 羽織と順に大きくならなければ 美しく着られる寸法ではありません。肩周りの寸法についてはJIS規格ではありませんので 仕立てが違えば 寸法も変わるという事を知った上で購入してほしいです。
部位別の寸法の加減
名称 | 長襦袢 | 長着 | 羽織 | |
下着 | 上着 | |||
袖巾 | -2分 | -1分 | 基準 | +1分 |
肩巾 | 同寸 | 同寸 | 基準 | 同寸 |
袖丈 | -2分 | -1分 | 基準 | 同寸 |
付け込み | 同寸 | 同寸 | 基準 | 同寸 |
繰越 | なし | なし | 基準 | 2分 |
袖付 | -2分 | -1分 | 基準 | 袖丈=袖付 |