緯柄のお召
おそらく二越ちりめんと同じ織り方です。緯糸は撚り強さが異なる二種類の糸を使って 経糸は緯に色が染められていいます。緯段の柄を出しているのは経糸ですが、しぼを出すのは緯糸です。
縞お召
経糸に こげ茶色 ベージュ 柿色の三種があります。そこにベージュ色の緯糸が織られています。
上代お召
紬糸を使った場合のお召を上代お召とよぶそうですが、必ずしも 上代お召と記載されているわけではありません。紬糸を使っているので節があることがわかります。生地の端なので下の部分は界きり線です。
紋お召
地織りは平織ですが、模様は浮き糸になっています。そこそこ細かい柄で、浮き糸になっているので 表と裏では模様のでかたが異なります。表と裏の区別がつきにくいです。
縫い取りお召の一種と思います。
経糸が赤い糸 緯糸が黒糸と白っぽい糸で構成されています。葉っぱの模様は白っぽい緯糸で柄を作ります。赤地の部分は緯糸が黒になっていて葉っぱのところで肉眼では黒糸はわかりません。裏を見ると表が赤地の部分に白っぽい糸が緯にあるのがわかるのです。緯糸は二重になっていることになります。花模様はまた別の白と黄色の太い糸で模様がつくられていますが、花模様の部分だけに太い糸が使われていて生地全体には織られていません。
紋お召に比べると細い糸が使われています。しぼがほとんど見られないのもこのお召の特徴です。
昭和一桁生まれの母の娘時代の着物です。古着でこのお召を見たことがありますが、新しい物で見たことがありません。最近は このようなお召は織っていないかもしれません。