着物の採寸方法
着物を正確に測るにはメージャーではなく「ものさし」で測ります。竹ざしは目盛りが端からあるので便利です。テーブルなどのかたい台の上ではかります。着物は左右対称の服ですが、多少の誤差はあります。
後巾や前巾は裾がその寸法にあたりますが、裾より5cmぐらい上をはかった方がいいです。(裾から肩山まで斜めに仕立てている長着もあります。)最終的には尺貫法に換算します。 尺貫法できりのよい数字にします。身丈 袖丈 褄下は5分きざみに、裄 前巾 繰越は1分きざみです。その他 仕立てる人、呉服屋さん、地域によって基本の寸法はいろいろです。
袷の着物を測る時の注意点
肩巾の測り方の注意点
肩巾はつけ込みや繰越があるので正確に測りにくい場所です。下の図のようにして測りましょう。
最低覚えておくとお得な寸法について
着物は長着の寸法が基準です。
一枚の長着に一枚の長襦袢ではいくらお金があっても不経済です。
着物の寸法はそろえておくのが一番賢い方法です。
最低 下記の寸法を覚えておくと困りません。
『女性は 裄 袖巾 袖丈 袖付 繰越 付け込み (衿肩明きの裁ち方。)』
『男性は 裄 袖巾 袖丈 (衿肩明きの裁ち方)』
この寸法を覚えていれば 身丈や身巾はその場で測る事ができます。
寸法の標準は呉服屋や仕立て屋によって若干違います。裄を肩巾と袖巾に分ける方法も異なります。
表とは異なる寸法で仕立てられている着物も多くあります。
身丈では4尺2寸は「しに」につながるとして少し長く仕立てて縁起をかついだりすることもあったようです。